将棋博物館が今月で閉鎖に

8月4日に将棋博物館が閉館へ?の続きという話をお伝えしました。結局、10月いっぱいで閉館だそうです。

将棋博物館閉館のお知らせ:10月末日をもちまして閉館いたします。長らくのご愛顧、誠にありがとうございました。

日本将棋連盟関西本部 将棋ファン感謝デー 第32回将棋の日 のお知らせを見ると、現在将棋博物館のある部屋は閉館後「多目的ルーム」になるようです。これまで非公式に言われていた情報通りであれば、将棋博物館の収蔵品は大阪商業大学 アミューズメント産業研究所に移されるのでしょう。所有権がどうなるのかは不明です。

日本将棋連盟は将棋文化を担う中心的存在という自負を持っていると思います。将棋史を知る上で貴重な資料を多数含む収蔵品をこれからどうするのか、そして「伝統文化」をどのように継承していくつもりなのか、そういう視点から考えているのかどうかを疑問に感じる経緯です。少なくとも表面だけを見れば、閉館というのは伝統文化の尊重とは正反対の動きです。運営にはもともと力が入っていなかったようですけれども、閉館となると聞こえが非常に悪いので、建前だけでもこれからの方針を説明するくらいのことはしてもらいたかったところです。

ところで今まで気付いていなかったのですが、将棋博物館館長は2005年5月に小林健二九段から東和男七段に交代していたのですね。ウェブ上では確認できませんでしたが、将棋年鑑を見て確かめました。