「女流棋士新法人設立準備委員会ブログ」開設

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これまでの経過を敷衍致しますと、下記の通りです。

  1. 臨時総会(本年4月)において、女流棋士の多数が、自立の方向に向かうことについて賛成。
  2. 定時総会(本年6月)において、役員会が、女流棋士自立のための組織の在り方を検討するための委員会として、「制度委員会」の設置とその活動内容の一任を提案。女流棋士の賛成多数で承認される。
  3. 臨時総会(本年12月)において、制度委員会が女流棋士自立のための組織の在り方を詳細に検討した報告及び答申書を提出した上、役員会が女流将棋協会(仮称)の法人格取得のための設立準備委員会設置を議案として提案。女流棋士の賛成多数で承認される。

こうした形で一般向けに繰り返し説明を行っていくことが、認知度を上げ支持を得る上で重要なことだと思います。日本将棋連盟よりも前向きな姿勢を感じるので、私はそうした点に好感を持っています。ただ、12月5日の女流棋士会ファンクラブ「MINERVA」来年2月に会員募集開始で紹介した報道にあったような日本将棋連盟との関係はどうなのかという点は気になるところです。

取り上げるのが遅れましたが、12月11日の朝日新聞夕刊に「女流棋士日本将棋連盟から独立検討 不安定な身分 改善を」という見出しの記事が掲載されてました。

1日の臨時総会では「スポンサーに女流棋戦を継続してもらえるのか」「後戻りできなくなる」「時期尚早では」など慎重論や不安を訴える意見も出た。「独立」を決定する時に改めて総会で決議することで会員の理解が得られたという。

ということで、まだ「準備」でしかないそうです。しかし、準備がすんでしまってからそれを覆すのも難しい気はしますが、

委員の一人である古作登・元週刊将棋編集長は「女流棋士全員にアンケートを取り、意見を聞きながら準備を進める。情報開示もしていく」と話す。

とのことです。

このほかに、12月11日発売の読売ウイークリー 12月24日号に「『コンパニオン代わりは、イヤ』女流棋士会独立へ」という見出しの記事が、同じく12月11日発売のAERA 12月18日号では「女流棋士会独立に見る男女の脳力」という記事が出ています。前者は朝日新聞の記事と似た内容ですが、下手をすると慎重派の女流棋士と分裂状態になるかもしれないという懸念を持つ関係者がいるという話が気になるところでした。後者の記事はジェンダーや脳といったところと絡めようとしてコメントをとってきたものの、やはり的はずれなところがあって結局無難な線に落ち着いたという印象でした。

最後に、リンクをいくつか張っておきます。