今泉健司氏が三段リーグ編入に挑戦へ

12月27日追記

将棋棋士の養成機関「奨励会」の元三段で、今月開催の全国アマチュア王将位大会(日本将棋連盟毎日新聞社主催、囲碁・将棋チャンネル後援)で優勝した今泉健司さん(33)=兵庫県尼崎市=が再びプロ入りを目指すことになった。26日、将棋連盟に奨励会編入試験の受験申込書を提出。アマが年齢にかかわらずプロ入りできるように、連盟が5月に設けた新制度の適用第1号となる。

この制度は「過去1年間のアマ主要6棋戦の優勝者は奨励会三段リーグへの編入試験を受けられる」というもの。今泉さんは6月のアマ竜王戦でも優勝し、資格を得ていた。来年2〜3月、奨励会二段と8局指して6勝すれば合格。三段リーグ(毎回、上位2人が四段に昇段してプロ入り)に最長4回、参加できる。

今年5月26日に棋士総会でプロ編入制度案を可決 女流棋士も対象にで取り上げたように、今年からプロ編入制度が新設され、それと同時に奨励会三段リーグ編入制度が新設されました。

三段リーグ編入は「編入」と名付けられているものの、実質的には初段受験制度をさらに進めて三段も受験できるようにしたものと言えます。受験資格は過去1年間の主要アマ棋戦で優勝していること。入会できれば2年間まで三段リーグに在籍できます。

今泉健司氏はこの制度が創設されてからいち早く挑戦希望を表明し、今年12月3日に行われた全国アマチュア王将位大会で見事に優勝して受験資格を取得しました。プロ入りまでのハードルは数多くありますが、このような挑戦はもっとあっても良いと思うので応援したいと思います。