将棋界の顧客は誰だろう

とても興味深い視点ですね。このように他の業種と比較しながら共通項・独自性を考えていくのは基本的に有効なやり方だと思うのですが、いろいろ見ていると、将棋界内部で完結してしまい外との関連性を意識してどう位置付けるかという意識は希薄になりがちのところがあります。

となるとドメインである。一体将棋界の顧客は誰なのか。金を払っているのは新聞社だが、エンドユーザー(一般読者)に直接働きかけることで新聞社を動かす、ということがありえるだろうか。こういう事例としてよくインテルがでてくるが、PCと違い、将棋は必需品とはいえないから、類似性を主張するのは無理があるように思える。

このあたりに意識の流れを阻害する構造があって、どうしても棋士とファンの間に壁のようなものができてしまっているように感じられます。

いろいろな挑戦があるとともに、それらは現在ある制度が理念上要求するものと整合的でなければなりません。それがだめなら制度自体を変革する必要がある。そのあたり、どうやって折り合いを付けていくのかというあたりまで考えなければいけないだろうかと、よくわからない書き方になりますがそんなことを考えたりもします。