里見香奈女流1級が石橋幸緒女流四段を破る

2月8日に行われた女流王将戦石橋幸緒女流四段 対△里見香奈女流1級の対局は後手の勝ちでした。里見女流1級の活躍がますます目立っています。石橋女流四段も「一局指しただけですけど、里見さんは確かに後輩の中でずば抜けて強いと思いました」と感想を述べており、今後の活躍がますます期待されます。

将棋会館で行われたこの対局のために、里見女流1級は自宅のある出雲市から夜行の長距離バスで東京へ向かっていたのですが、渋滞のために22分の遅刻をして持ち時間が少なくなってしまったそうです。

8日、里見1級は出雲市から対局のある東京に長距離バスで向かう途中、静岡県藤枝市東名高速道路で起きた事故による渋滞に遭った。顔見知りの運転手の機敏な判断で静岡駅から新幹線に乗り換えた。

対局開始に22分遅れ、持ち時間(2時間)から遅刻分が引かれるハンディを背負った。しかし、得意の中飛車石橋幸緒女流四段を下し、女流王将戦ベスト4に進出。「運転手さんに頑張ってね、と言われた。渋滞で遅刻したのは初めて。勝ててほっとしました」と笑みがこぼれた。

通常の遅刻は遅れた時間の3倍が持ち時間から引かれますが、今回のように交通機関のトラブルによるやむを得ない遅れの場合はそのままの時間が持ち時間から引かれます。新幹線をうまく使えたのは運が良かったですね。高速バスも交通事故で遅れることはしばしばあるので本当は電車の方がいいのでしょうけども、いろいろ事情もあって難しいところです。今回の事故は2月8日の午前1時15分ごろ発生したようです。

事故の発生に伴い焼津インターと吉田インター間の上下線で一時、通行止めとなった。同日午前10時現在、現場を先頭に上りで4キロ、下りで10キロの渋滞が発生した。

「大型トレーラーを積み荷の鋼材ごと盗難→東名高速を走行中、交通違反で警察に制止されそうになる→振り切って逃走→前方の大型トラックに接触→長さ9メートルほどの鋼材が反対車線に落下→7台の車が巻き込まれて衝突」という流れで、ひどい話ですね。