三段リーグラス前 豊島将之三段・伊藤真吾三段が自力

2月24日に奨励会三段リーグ第16・17回戦が行われました。ここまでの上位陣の多くが2連勝し、以下のような成績となっています。(上位2名が四段昇段。かっこ内は前期順位。☆は過去に次点を1度経験していることを示す。)

  1. 12勝4敗(01) 豊島将之三段☆
  2. 12勝4敗(02) 伊藤真吾三段☆
  3. 12勝4敗(16) 金井恒太三段
  4. 12勝4敗(32) 大石直嗣三段
  5. 11勝5敗(05) 及川拓馬三段
  6. 11勝5敗(06) 加來博洋三段☆
  7. 11勝5敗(09) 水津隆義三段
  8. 10勝6敗(03) 稲葉陽三段☆

自力圏内は豊島将之三段と伊藤真吾三段。第17回戦で伊藤-大石の直接対決があるため、豊島将之三段は1勝で次点以上が確定します。しかし、まだ16歳なので次点2回のフリークラス入りは選ばないかもしれません。伊藤三段も大石三段に勝てば次点以上は確定。25歳ですので次点2回なら四段を選ぶと思われます。

奨励会最年長の水津隆義三段はまだわずかに昇段の可能性を残しています。昨年10月に29歳になった水津三段は、26歳以降勝ち越さないと退会という関門をくぐり抜け続けてきました。これはこの規定ができてから初めてのケースです。しかし、その在籍延長規定も「満29歳のリーグ終了時で退会」とされており、これが満29歳の誕生日を含むリーグまでという意味であれば、あとは昇段か退会のどちらかしかないことになります。どちらにしても、退会のプレッシャーの中でぎりぎりまで毎期勝ち越すことは一つの偉業であり、同じケースはもうないかもしれないとまで思います。