女流棋士独立問題 羽生善治三冠の補足など

古河彩子女流二段の更新

残留の意志を表明した古河彩子女流二段が、3月25日に第2弾の更新を行いました。「ここに書く事は私個人の意見です」と、同じ残留でも考え方の異なる女流棋士がいることに注意を促した後、女流棋士制度の大枠に関する総論から記し始めており、特に女流棋士の役割について「『将棋が強くなること』『将棋の普及』」の2点を強調しています。

ただ、最後の一段落だけは異色の流れとなっています。

私以外の女流棋士全員が移籍したとき、どんなに良好な経営状態でも私は新法人には不参加 です。現役女流棋士ではない立場で将棋連盟で活動できるようにお願いすることになると思いま す。今回も、残留希望者が他にいなければもう少しでそうなりそうでした・・・。

「現役女流棋士ではない立場」が具体的にどのようなものを想定しているのかは不明ですが、例えば普及指導員のようなものでしょうか。この書き方だと、古河女流二段が「将棋が強くなること」を捨ててもいいと考えているように読みとれます。その理由もしくは真意については、次回の更新を待ちたいと思います。

羽生善治三冠の発言に関する補足

羽生無双流・羽生善治応援ページ掲示板の書き込み番号1235の3月25日付の書き込みで、管理人の茶々丸氏が羽生善治三冠のメッセージを掲載しました。

3月16日に女流棋士の会合に参加をして発言をしました。一部報道がありましたが、補足をしたい部分がありましたのでここに記します。

今回の問題は女流棋士のみなさんの総意がすべてと思っています。残留を望めば残留を、独立を望めば独立を、分裂を望めば分裂を、その決定で文字通り決定と思っていますので特定の選択に関与する意思はありません。誤解なきようにお願い致します。

羽生 善治

「一部報道」とは、3月19日にお伝えした女流棋士独立問題 羽生善治三冠「分裂は良くない」などでリンクしたスポーツ報知の記事などを念頭に置いているものと思われます。総意が分裂というのは語義的に矛盾しているような気もしますが、そういう事情があるのだろうと理解しました。

問題はどのように「決定」するかが決まっていないことなのですが、決定すれば決定であることは確かです。