勝てない棋士の処遇

4月7日に「将棋統計」更新終了とお伝えしましたが、しばしの休止の後、将棋小論と名前を変えて同じように密度の高い更新が続いています。そのうちの1つのエントリより。

現在の制度では、あるプロ棋士の成績が悪い状態が続くと、その棋士はフリークラスに落ちて順位戦に参加できなくなります。(そのほかに「フリークラス宣言」によって転出できる制度もあり、この二種を同じ枠組みに並立させることにも問題があると考えていますが、それについては別の機会にします。)

フリークラス棋士とは大雑把に言えば勝てなくなった棋士ですから成績が悪いのはある意味では当然ですが、数字を見せられると説得力が出ます。

私は可能な限り現役で居続けようとすることも立派だと考えています。ただ、現状で問題なのは成績に見合った報酬になっていないことで、その点は変えていく必要があるだろうと思います。2006年7月9日のプロ編入試験制度についての中で、順位戦以外の棋戦でフリークラスに類似した制度を導入しようとする動きがあったという内容のよみくま氏の書き込みを紹介しました。将来的にはそのような方向性になるのではないかと私は予想しています。