王将戦第5局、羽生が勝って2勝3敗

王将戦第5局▲羽生善治三冠 対△森内俊之竜王の対局は、119手で先手の勝ちでした。棋譜スポニチアネックス レジャー 王将戦でご覧になれます。

相矢倉▲4六銀戦法から45手目に▲6五歩とする最新形。難しい中盤から飛と銀2枚の二枚換えとなりました。先手は取った飛車で王手をかけますが、後手も角を打ち桂を跳ね攻め合いに出ます。しかし、先手の攻めが一歩速く、最後は先手玉がぎりぎり詰まずに先手の勝ちとなりました。

これで羽生三冠は2勝目を挙げ、カド番を1つしのぎました。第6局は3月15・16日に行われます。

王将戦ではウェブ場で有料の棋譜速報が行われています。ところが、将棋が終盤にさしかかった夕方頃にこの有料ページに全くつながらなくなってしまい、無料ページに棋譜が急遽掲載されるという珍事がありました。つながりにくくなったのではなく完全につながらなくなったということは、アクセス過多ではなく何か別の原因によるものでしょうか。何のための有料会員制かわかりませんが、無料で棋譜を見られたのは幸運でした。

サーバートラブルのため、9日午後6時半頃から有料サイトが見えなくなりましたが、7時5分過ぎ、復旧いたしました。

ご迷惑をおかけして、大変申し訳ありません(編集部)。

順位戦C級1組

順位戦C級1組最終日第10回戦が本日行われ、屋敷伸之八段と野月浩貴五段がB級2組への昇級を決めました。上位陣の最終的な順位は次のよう。前節まで2位と自力圏内だった豊川六段は痛恨の2敗目となりました。

  1. 9勝1敗(02) 屋敷伸之八段(昇級)
  2. 9勝1敗(19) 野月浩貴五段(昇級)
  3. 9勝1敗(24) 渡辺明五段
  4. 8勝2敗(10) 豊川孝弘六段

屋敷八段のあまりにも長すぎたC1生活にもようやく終わりが訪れました。4月に九段への昇段が決まっているため、B級2組への昇級と九段への昇段が同時ということになります。

注目されていた渡辺五段は1敗を保ちながら惜しくも次点。将棋順位戦データベースによると、C級1組において9勝1敗の成績をあげながら昇級を逃したのは史上4人目です。その中には師匠の所司和晴六段も含まれています。

他方、残留争いは以下のようになりました。入院のため最後の3戦での不戦敗を余儀なくされた有森浩三七段は、奇跡の残留です。

  1. 0勝10敗(22) 東和男七段(降級)
  2. 1勝9敗(21) 室岡克彦七段(降級)
  3. 2勝8敗(31) 大内延介九段(降級)
  4. 2勝8敗(23) 小林宏六段(降級)
  5. 2勝8敗(15) 岡崎洋五段(降級点)
  6. 2勝8敗(07) 有吉道夫九段(降級点)
  7. 3勝7敗(28) 有森浩三七段

看寿賞推薦募集

全日本詰将棋連盟の連絡掲示板の書き込みより。

パラ3月号に「15年度看寿賞候補作品推薦のお願い」が出ました。昨年からEメール投票可、としているのですが、未だに1件もありません。

2003年に発表された詰将棋作品の中で看寿賞にふさわしいものがありましたら、上の書き込みに沿ってメールを送ってみてはいかがでしょうか。