あり得ないリンク元表示の原因

昨日の記事の続き。

このページではリンク元表示を公開していたのですが、現在、一時的に非公開の設定にしてあります。これは、リンク元に「現在はテスト中です。秘密にね。」と書いてあるページが表示されてしまったためです。しかし、そのページからこのページへはリンクは貼られていませんでした。なぜそのようなことが起きるのか、簡単に原因を説明します。

まず、リンク元を調べる仕組みから説明しましょう。Internet Explorerなどのブラウザでは、どのページのリンクから現在のページに飛んできたのかを伝える「Referer」と呼ばれる仕組みが備わっています。これを読みとることによって、どのページから来る人が多いのかなどを分析できるわけです。

ところが、Internet Explorerのバージョン5.01以下ではこの機能に関するバグがあり、実際とは異なるページをリンク元として伝えてしまうことがあります。例えば、将棋関係のサイトでアクセス解析をご覧になったことがある方は、リンクされてもいないのに http://www.shogidojo.com/リンク元の一つにあがっているのを見る経験がないでしょうか。これは次のような手順を踏むと起こるそうです。

  1. http://www.shogidojo.com/ を普通に開く。
  2. ページ下部から道場ページを開く。(このとき、道場が新しいウィンドウとして開かれるのがポイントです。)
  3. もとの http://www.shogodojol.com/ のウィンドウで、「お気に入り」から適当なページを開く。

このとき、3ステップ目の「お気に入り」から開かれたページに対するリンク元として、http://www.shogodijo.com/ が伝わります。したがって、そのページにアクセス解析があると、http://www.shogodojo.com/ から来たように見えます。詳しくは以下のページをご覧下さい。

このバグがあるため、秘密のページを作って特定の人にだけURLを教えたとしても、その存在を完全に隠しておくことは難しいということは、知っておいて損のない事実だと思います。