将棋世界8月号

将棋世界8月号が発売になりました。表紙は羽生善治四冠の写真。何というか……老けて見えますね。

今月の目玉は、谷川浩司王位の棋聖戦観戦記。将棋世界の読者数を回復する方策は、まずは大物に書いてもらうということのようです。安直ではありますが、実のあるお金の使い方です。

毎月楽しみにしている先崎学八段の「駒落ちの話」は、今月だけ「終盤の話」になっていました。ネタに困って苦しまぎれの改題ですが、自戦解説だけで終えなかったのはさすがだと思います。あるプロ棋士が話していましたが、自分の将棋について書くのが最も楽だそうで、他人の将棋について書くとなるとしっかり検討するのに別の労力が必要ですからね。

次の一手が特別に帰ってきたのは、思いがけない贈り物でした。プロはアマよりずっと強いけど、圧倒的に勝つことはできないというのは、うまい表現だと思いました。

将棋世界は以前より読むところが増えてきている感じがします。中長期的には別の努力が必要ですが、この調子でがんばってほしいですね。