駒の向きが変わる(続々)

ばか詰7手


駒の向きを変えることのできるルールというのを書きっぱなしは、ということで、ばか詰をでっち上げてみました。ばか詰7手です。[*1][*2](後手方の持駒もなしにしてあることに注意して下さい。)駒の向きを変える手を「回」と表記することにすると、作意手順は以下の通りです。

▲8七と回 △9七と回 ▲8六と回 △9六と回 ▲8五と回 △9五と回 ▲9四と まで7手詰。

さて、昨日紹介した『シャーロック・ホームズのチェスミステリー』(レイモンド・スマリヤン 著、野崎 昭弘 訳、毎日コミュニケーションズ)については補足が必要かもしれません。

タイトルからはミステリー小説かと思われがちですが、そうではありません。この本は、チェスプロブレムの一分野である「レトロ(Retrograde Analysis)」を、ホームズとワトソンの会話調で解説する本です。著者のレイモンド・スマリヤンは論理学者で、多くの論理パズル作ったことでも知られています。(google:Raymond Smullyan]、[google:レイモンド スマリヤン)ここでは、検索で上位に来た次の書評を紹介しておきましょう。

しかし改めて考え直してみると、「相手の駒に成る」という話がスマリヤンの創作という可能性もないわけではありません。事実だとしても、ルール改正がいつの話なのかは気になります。やはり可能なら検証した方が良いですね。

駒音掲示板ではこのような話に不快感を示す方もいますが、書き込んだ方もルールを改正すべきだと主張しているわけではなく、文字通り実情を知りたかっただけということは理解してもらいたいと感じました。詭弁を詭弁として楽しむという姿勢もあるのです。武者野六段はさすがに楽しんでおられるようで、この話題を元に「将棋の黒船」と題する小説の連載を始めてしまいました(書き込み番号[3367]から)。どんどんスケールも大きくなっており、非常に面白いです。そんな書き込みもすぐに過去ログの中へ消えてしまうのが残念です。別ページに保存してもらえればいいのですが。

*1:なぜだか画像がアップロードできません。テキストで配置を書いておきます。72歩 73銀 82歩 84桂 92歩 98と 99香 / 93玉 / なし

*2:14日追記:改めてアップロードしたらうまくいきました。失敗した原因はわかりません。代替テキストが長すぎるとまずかったりするのでしょうか。