『血涙十番勝負』

11月25日に書いた『血涙十番勝負』を読み始めました。『続血涙十番勝負』も含めて、いろいろな意味でボリュームがあるので、読むのは時間がかかりそうです。まだ読み始めたばかりですけれども、一つ気付いたことが。

さて、最後に本書についてもう一点書いておくと、棋譜と図面の関係。レイアウト的に図面の近くにある棋譜が、その図面からの棋譜でなく、その図面にいたるまでの棋譜になっており、個人的には激しくフラストレーションを感じるほど読みにくい。最近ではあまり見なくなった形式だが、せっかくの文庫版再発なのだから、これは直していただきたかった。

私も中公文庫版を見て読みにくいと感じました。しかし、オリジナルの講談社版の単行本を見ると普通にその図面からの棋譜になっています。つまり、文庫化に際してわざわざそういう形式にしたということのようです。中央公論はほとんど将棋の本を出していなかったので、ノウハウがなかったのかもしれません。

『血涙十番勝負』はもう一つ講談社文庫版もありますが、そちらは図書館に置いていなかったのでどのような形式かわかりません。