米長邦雄永世棋聖、最後の公式戦

その王将リーグ最終戦の挑戦者争いとは関係ないところで、米長邦雄永世棋聖の現役最後の将棋が指されました。

郷田真隆九段 対△米長邦雄永世棋聖 の対局は、角換わり模様から後手が角道を止めての力戦将棋に進展し、互いに薄い玉のまま中央で殴り合う展開となりました。しかし、後手の居玉がたたる形で先手の攻めが一手速かったようです。107手で先手の勝ちとなりました。

この将棋を最後に米長永世棋聖は引退となります。今日は定跡形を避け力で勝負する将棋に持ち込んだあたりに、「泥沼流」を自称した意地が感じられました。

郷田九段はこの将棋に勝ちましたが、久保八段も勝ったためリーグ残留はなりませんでした。