『将棋ガイドブック』駒の存在

4、駒の存在とその空間

対局中、駒は将棋盤の9×九、八十一あるマス目の空間と、双方の二ヵ所の持駒の空間(駒台)を逸脱できない。

5、各空間の駒の存在数

盤面の各一マスの空間には、相手と自分を問わず、二枚以上の駒は同時に存在できない。

また持駒の空間には、後述するマス目上の相手方の駒を取る指し手によって自動的に一枚ずつ表側の駒として何枚でも存在できる。

ただし相手の玉を取って持駒にすることは後述する『16の四』のルールにより、既にその前に終局していることになるので対局中はおこり得ない。

第4条では駒の存在できる場所についての記述があります。当然ながら、手が滑って駒が盤から落ちたり、マス目からはみ出したりしても、直ちに元の位置に戻せば問題ありません。

ここでいう「駒」は将棋というゲームにおける抽象的な存在としての駒ですが、第3条での「駒」は物理的な存在を持つものとしての駒を表しています。この基本ルールでは用語として区別されていないため、混同されることがあるかもしれません。

第5条では、第4条で規定された駒の存在する空間についての詳細が定められています。一マスには駒は一枚だけ、駒台には何枚でもというのは言うまでもありませんね。なお、成駒を持駒にできないことは第8条でも定められていますが、ここでも規定されています。