塚田賞は山田修司氏と添川公司氏

今日発売の近代将棋6月号で塚田賞受賞者が発表になりました*1。各部門の受賞者は以下の通り。

  • 短編:該当者なし
  • 中編:山田修司
  • 長編:添川公司

山田氏の作品は玉方の歩の動きを眼目に据えた趣向作。票が割れた中で1位となりました。添川氏の「早春譜」は馬追いによる無仕掛無防備煙詰*2。ほとんど不可能と思われていた趣向を具現化して、ほぼ満場一致の受賞となりました。

*1:塚田賞は塚田正夫名誉十段(故人)の名を冠した詰将棋の賞です。

*2:「無防備」とは初形で玉将以外の受方の駒が盤上にないこと。「煙詰」とは詰め上がりで双方の駒が合わせて3枚になること。