わからないときの常套句

変化手順で同歩ならどうするのかという疑問に「利かされだから」だけですます解説はいかがなものかという話。

プロの繊細な感覚を伝えようとしているのなら良いのですが、ごまかし的な常套句として使われることも数多くありますね。定跡書で使われる表現で私が気になっているのが「先手も指せる」という言い方です。「先手『も』」ということは「後手も指せる」わけで、結局どちらがいいのか不明です。でも、互角というわけでもなさそうなんですよね。

こうしたあいまいな用語を避けて文章を書けるかどうかは、観戦記の良し悪しを見る一つの指標になると思います。