米長邦雄永世棋聖が園遊会出席へ

宮内庁は15日付で、東京・元赤坂の赤坂御苑で28日開かれる天皇、皇后両陛下主催の「秋の園遊会」の招待者を発表した。各界の功労者とその配偶者らで約2200人。日産自動車カルロス・ゴーン社長や、東京都教育委員を務めている将棋の米長邦雄永世棋聖アテネ五輪の金メダリストらが含まれている。【竹中拓実】

ゴーンとメダリストの間に米長邦雄永世棋聖が入るというのは珍しいような気がします。他紙では米長永世棋聖への言及は見つかりませんでした。

ところで、その米長邦雄永世棋聖の番組がNHK教育テレビで毎週水曜日に放映されています。今テキストを買ってきて読んでいるところです。

テキストをざっと読んだ限りでは、米長邦雄的なものは控えめになっていて、かわりにNHK的なものに置き換えられているように感じました。編集方針がそういうことだったのでしょう。米長ファンには食い足りないと思いますが、私にはむしろそのほうが読みやすく感じました。しかし、メインはやはりテレビ放送でしょう。NHKだけあって、普段はなかなか見られない歴史的な映像も使われます。そういうものも含めて資料的価値のある番組だと思います。

将棋界の紹介に始まって、将棋の歴史、米長永世棋聖の半生、将棋と情報技術との関わり、そして将棋とは人生とは何か、そんな内容となっています。面白い話題もありますし、うなずけない主張もありますが、全体としてはよくまとまっているのではないでしょうか。

下世話な関心事としては、将棋倶楽部24での話は面白いですね。米長永世棋聖は24で指すことがあり、レーティングはだいたい2600くらいだそうです。しかし、手を抜いて酔った状態で指すと2400に下がることもあり、また最近は他のプロ棋士も多く指しているため本気で指しても2600を維持するのは大変らしいです。

他には、「横歩も取れない男に負けてはご先祖様に申し訳ない。」というせりふが番外戦術だとはっきり書いてあるのも興味深いと思いました。