2769手詰

山口成夫氏が2769手の詰中将棋を発表されました。これまで最長記録とされていたのは三代伊藤宗看の「中将棊作物」第50番で2080手越えと伝えられる作品でしたが、作意は不明でした。今回の山口氏の作品は、それを越える史上最長記録となります。まだ完全性は確認していないので、時間のあるときにじっくり並べたいと思います。

「SwingII」*1を90度回転させたような舞台装置から、1枚の馬が1回の繰り返しで上下それぞれの軌道を往復します。私も「SwingII」は中将棋に移しやすいのではないかと思っていたのですが、盤の大きさを生かしたこのような発想にたどりつくまでには様々な紆余曲折があったのではないかと想像してしまいます。非凡な発想でした。

詰将棋パラダイスに掲載されるだけの価値のある作品だと思うのですが、中将棋は受け付けられないのでしょうか。だめなら読者サロンでもいいので、できるだけ多くの人に鑑賞していただきたいところです。

*1:河原泰之氏の普通詰将棋。1993年看寿賞受賞。http://www.ne.jp/asahi/tetsu/toybox/kenkyu/cho031.htm