浅川書房の新刊
浅川書房から次の新刊のお知らせが出ました。羽生善治二冠著の『上達するヒント』。今月下旬から来月上旬に発売予定です。
構想について、主戦場について、スピードについて、進展性について……将棋ファンなら誰でも知っているおなじみの概念について考えながら、著者一流の深い洞察ににびっくり。
羽生二冠独特の例えを使うと、普通の定跡書が美しく技の決まる「ドライバーショット」ばかり載せているとしたら、この本は「バンカーショット」について書かれているそうです。
本書では初心者の方から有段者の方の棋譜を解説しました。それぞれの局面はバンカーに入ってしまった一手、そこから抜け出す一手ということになります。実戦で同じ局面になることはまずないと思います。
将棋にはそれだけ広い可能性があるのです。しかし、基本の考え方・方向性を知っていれば、バンカーから抜け出すリカバリーショットは打ちやすくなるはずです。本書は定跡書のように暗記するものではなく、感覚的なものについて書いたものですから、気軽に読んで下さい。そして実戦を指したとき、自然にバンカーショットが打てるようになっていれば、著者としてこれ以上の喜びはありません。
今のところ私は浅川書房の本をすべて購入していて、今度もまた買うことになりそうです。どうしてこう楽しみな本ばかり出版するのでしょうね。
そして、『四間飛車の急所』シリーズ第四巻も現在最終調整に入ったそうです。来月中の出版が目標だそうですが、この様子だともしかしたらもう少し延びるかもしれません。
どちらの本も浅川書房のサイトから予約可能です。とにかく早く入手したい方は浅川書房オンラインショップからどうぞ。
