瀬川晶司氏プロ入り希望問題関連情報

瀬川晶司氏プロ入り希望問題」についての出来事や各メディアの記事などをまとめています。随時更新中。(最終更新:2005年7月17日)

一般のページについては瀬川晶司氏プロ入り希望問題リンク集および瀬川晶司氏プロ入り希望問題リンク集(その2)でリンク集を作成しています。

また最新の情報は最新の日記をご覧下さい。

下の方が新しい情報です。

「盤上のトリビア」での問題提起

2005年2月3日に発売された「将棋世界」3月号のコラム「盤上のトリビア」で、アマチュア瀬川晶司氏がプロ入り希望を表明しました。詳しくは将棋世界3月号をご覧下さい。

将棋パイナップルでの書き込み

瀬川晶司さんのプロ入りを応援するスレッド@将棋パイナップルでのよみくま氏の書き込みによると、次のようなやりとりがあったとのこと。(このやりとり自体は、瀬川氏の希望とは無関係であり、一般的な声を受けての質問だったとのことです。)

昨日、東京将棋記者会の定例会があったので、私の方から森常務理事(九段)、滝常務理事(七段)に「瀬川氏のプロ入りを検討すべき」と提案しました。

森常務は「即プロ入りはともかく、奨励会の規定変更など30代からでもプロ入りできる道を検討する」
と回答しました。

件の記事「盤上のトリビア」筆者の山岸浩史氏の書き込みによると、瀬川氏の意思は間違いなく本物であり、瀬川氏がその意思を日本将棋連盟が発行する雑誌の誌上で発表することに意味があると考えた結果、あのような記事になったということです。(http://shogi-pineapple.com/bbs/mibbs.cgi?mo=p&fo=ama&tn=0137&rs=26&re=27&rf=no&al=on

読売新聞での加藤幸男氏の自戦記

読売新聞2月5日付朝刊の将棋欄で加藤幸男アマ竜王が自戦記を書いています。この日の表題は「プロになる道」ということで、この話題に触れた部分がありました。将棋世界3月号の発売は2月3日なので、将棋世界の記事を見て書いたかどうかは不明です。

ここ数年、アマプロ戦でアマが勝っても騒がれなくなった。活躍するアマは多くいるが、その中でも特筆すべきは瀬川晶司さんだ。

中略

また、これほどの活躍が将棋マスコミにすら大きく取り上げられない現実には首を傾(かし)げざるを得ない。瀬川さんをプロ棋界に受け入れる――。そんな議論があってもいいのではないか。

週刊将棋の特集

週刊将棋2月23日号で「緊急特集・瀬川晶司アマの『プロ入り問題』」という特集が2ページにわたって組まれました。1ページ目は、瀬川氏へのインタビューとアマチュア強豪で今回の希望を後押しした遠藤正樹氏のコメント。そして、アマプロ戦での実績をまとめたデータが掲載されています。

2ページ目は、右半分が編集部によるまとめ。左半分では「棋界関係者はこう考える」と題して、羽生善治三冠、北島忠雄六段(日本将棋連盟理事)、青野照市九段、中座真五段(奨励会幹事)、高野悟志三段、西條耕一氏(読売新聞記者)、加藤幸男氏(アマ強豪)の各氏がそれぞれの立場からコメントを寄せています。

羽生三冠は「ハードルは高くてもいいから、何らかの道を造っておいた方がベター」ということで、基本的に肯定的な立場。これは、今年1月の銀河戦優勝祝賀会での次のような発言と軌を一にするものと思われます。

挨拶に立った羽生二冠は、アマチュアながら予選で3人のプロ棋士を倒し、決勝トーナメントでも順位戦A級棋士を破るなど一大旋風を巻き起こした瀬川晶司準アマ王将に言及。「進行中のテレビ棋戦について問われることは普通あまりないのに、『もし(瀬川アマと)当たったら?』などと随分聞かれた。(次戦の結果を知っていたが)もう対戦しないと分かっていなかったら、もっとヒヤヒヤしたかもしれない」とその活躍ぶりを称える。

ただ、その一方で「アマチュアの方がプロを倒すのは、観ている分には面白いかもしれないが…」とプロ側の不甲斐なさにさりげなく苦言を呈することも忘れない。プロである以上、アマとは歴然と違う将棋を指すべき。簡単に負けてどうする――そう言わんばかりに、「自分もさらに努力してプロのレベルを保っていければ、と思っている」とプロ第一人者としての強烈な矜持を示した。

北島六段は「すぐ受け入れると返答するのは難しい状況」と意見を保留。青野九段、中座五段、高野三段はプロ入りに否定的な意見でした。

個人的には、西條記者の寄稿の中の次の部分がすごいと感じました。

こういう時代に連盟がプロ資格を奨励会卒業にだけこだわっていては、ファンの失望、ひいては新聞社の将棋離れにつながるだろう。不況という理由だけで棋戦や契約金が減っているのではない。

日本将棋連盟サイト「質疑応答」ページでの記述

2ちゃんねるでの書き込みを見て気付いたのですが、日本将棋連盟よくあるご質問とお答えで、次の記述が削除されています。いつ削除されたかは不明です。

質問アマチュアの参加できる棋戦でアマチュアがタイトルをとったり優勝したりすればそのアマはプロになるのでしょうか。
お答え
そのような事はございません。女流棋士や、新人王戦における奨励会三段の場合も同様です。

朝日新聞の記事など

24日付の朝日新聞にこの話題に関する記事が掲載されました。

23日に同連盟で開かれた棋士会では「理事会で議論した方がいい」という意見が複数の棋士から出て、理事会は検討課題とする方針を示した。

新制度としては、(1)規定の成績を挙げればプロ棋士として認める(2)プロ試験を設ける(3)奨励会三段に編入させる、などの案も出ている。

滝誠一郎・同連盟常務理事は「棋士の間でも関心は高い。制度の問題なので委員会を設置するかどうかも含め、理事会で検討していく」と話している。

これと符合するように、米長邦雄永世棋聖さわやか日記2月24日付では次のような記述があります。

昨日の棋士会は約30名程集まりました。活発な議論が多く熱い会議でした。

やはり20代の若者が少ない。タイトル戦を戦っている者、将来有望な若者、AクラスBクラスの30前後の人の発言が目立ちました。

棋士別成績一覧順位戦−年代 クロス一覧を見ると「AクラスBクラスの30前後の人」に該当する棋士はあまり多くないですね。(米長永世棋聖が年齢を勘違いしている可能性もなくはないですが。)

週刊将棋の特集(3月2日号)

週刊将棋3月2日号でも引き続きこの話題に関する特集が組まれました。2月23日号で募集した読者の意見がほぼ1頁にわたって掲載されています。総数90件の意見のうち「大半は肯定的な意見だった」とのことです。

次週は「プロ編入の制度化について」の特集が組まれるということです。

米長邦雄ホームページ

日本将棋連盟専務理事でもある米長邦雄永世棋聖のホームページの2月27日付の更新で、この話題に関して言及がありました。文章量は普段の倍もあり、重要視していることがうかがえます。前半はこの問題の要約。後半で対応についての言及がありますが、

時代が変りました。本人が望むのであれば瀬川氏をプロにしたらどうだという声があがりました。

私は現在は個人の見解を述べる段階ではなく、プロ棋士、アマの声、女流の声も聴けてからというスタンスです。

とのことで、意見は保留となっています。

将棋世界4月号「盤上のトリビア

この話題の発端となった将棋世界の「盤上のトリビア」の連載では、4月号も引き続きこの話題を扱っています。

瀬川氏のコメントを改めて載せた上で、「ある奨励会有段者」が書いた文章と、飯野健二七段、武市三郎六段、森下卓九段、渡辺明竜王のコメントが順に掲載されています。そしてそのあとに、アマチュア遠藤正樹氏、加藤幸男氏、野山知敬氏、清水上徹氏、石内奈々絵氏のコメントが掲載されています。

瀬川氏が嘆願書提出

3月1日に瀬川氏が日本将棋連盟理事会に嘆願書を提出し、それに対し理事会は「前向きに検討」することを表明しました。これについて詳しくは、日本将棋連盟が瀬川晶司氏のプロ入りを「前向きに検討」でまとめます。

週刊将棋の特集(3月9日号)

週刊将棋3月9日号でも引き続きこの話題に関する特集が組まれました。3月2日号に引き続き、読者からの意見の紹介です。この号では「アマからプロへ」が可能になるとして、どのような形にするべきかという観点から様々な見解を掲載しています。全体としては「フリークラス案が大半 三段編入は否定的」だそうです。

「編集長から」のコラムでは、小川昭久氏が「一年間仮入会的な扱いで、順位戦を含む全棋戦に参加させたらどうかと思う。」「最初の一年で全公式戦を通じて負け越したらアマに逆戻りという厳しい規定を付加しておく。」という提案をしています。

とくダネ!

さわやか日記3月7日(月)付によると、この日にフジテレビ系列で放送されたとくダネ!でこの話題が扱われたそうです。一日一題3月08日00時16分付によれば、コメンテーターは「将棋界のこと(プロ入りするには)をまるでわかってないようでした(当たり前か)。」とのことです。私は見なかったので詳細はよくわかりません。

民放が将棋の話題を取り上げることはめったにありません。それだけでも、この問題が関心を持たれていることがわかります。

銀河戦、決勝トーナメント進出決定

3月12日に放送された銀河戦瀬川晶司氏が飯塚祐紀六段を破り6連勝を達成しました。これにより、予選Fブロックの最多連勝者として決勝トーナメントに進出することが確定しました。瀬川氏の決勝トーナメント進出は2年連続3回目です。

朝日アマで8強

3月19日・20日に行われた朝日アマチュア将棋名人戦全国大会で、瀬川氏はベスト8に入り、6月から行われる朝日オープン将棋選手権への出場権を獲得しました。

米長邦雄永世棋聖の見解

日本将棋連盟専務理事を務める米長邦雄永世棋聖は4月3日(日)に更新された米長邦雄ホームページの中で次のような言及を行いました。

土曜日はもうひとつの大きな出来事がありました。アマチュア瀬川晶司さんが元棋聖の屋敷君と対局するのです。すごい人氣で記者が詰めかけていました。

瀬川さんのプロ入りに関しては、将棋界にとって理事会の実力が示せるかどうかにかかっています。私がその一員ですから、一応は世論も棋士もアマチュアもご本人も、全てが納得できる方策を考え出します。どうかご安心を。

具体的なことは何も書かれておらず、これから考え出す段階のようです。

銀河戦予選、6連勝でストップ

4月9日に放送された銀河戦予選Fブロック7回戦で、瀬川氏は屋敷伸之九段に敗れ、連勝は6でストップしました。Fブロックでの最多連勝はすでに確定しているため、今度の対局は決勝トーナメントでとなります。

なお、この対局の終局直後の様子を撮影した写真が弦巻勝写真劇場 2005年4月2日付に掲載されています。

「301号」でアンケート募集

301号のKeyさんが、瀬川晶司氏のプロ入りに関して4月9日からアンケート回答を募集されています。締め切りは4月30日まで。

結果がどうなるか注目されます。

米長邦雄永世棋聖の案

米長邦雄永世棋聖さわやか日記4月17日付に次のような記述がありました。

帰京してからは瀬川さんに会う。

8名でした。実力では彼に負けないくらいのアマ強豪もいる。大会社の社長候補もいる。

常識的な案とは全く別に、米長新案を出す。
「エッ?」
本当にあっと驚く提案ですが、すぐさま人事部、法律、広報と相談しますと社長候補氏。

聞いていた人達も驚いたことでしょう。但し、あくまで理事ではなく一将棋指しの独り言としての提案です。

思わせぶりですが、何があったのか気になります。この後も様々な人と会談を持っていることが示唆されており、どのような考えがあるのか気を持たせています。

朝日新聞の記事

4月18日付の朝日新聞夕刊に「プロの世界で試したい」という見出しの記事が掲載されました。

瀬川氏のコメントを紹介しながら、この話題を簡潔にまとめています。そして最後に、理事会がまとめている案について次のような記述があります。

現在のところ

  1. 順位戦C級2組への編入を認める
  2. 順位戦に参加しないフリークラスに編入を認める
  3. 編入試験を実施する
  4. 編入を認めない

などの案が挙がっている。

この部分の小見出しは「C級2組編入案 「認めない」案も」となっており、別の記事で瀬川氏自身が言及した案(2番目)以外にも様々な可能性が検討されていてまとまっていない現状を表しています。

産経新聞の記事

産経新聞にも記事が出ました。この問題のまとめと瀬川氏へのインタビューがあり、さらに作家の安部譲二氏のコメントが掲載されています。

連盟は瀬川さんに対して三番勝負を用意し、瀬川さんが勝ち越せばそのままプロとして受け入れ、たとえ負け越しても、中原誠会長が実力を判断して、受け入れの是非を判断する。そうすれば、瀬川さんも納得できるだろうし、将棋ファンも喜ぶ。解決の妙手はこれしかない

このコメントも含め、プロ入りに肯定的なニュアンスが感じられる記事です。

近代将棋6月号で瀬川氏特集

4月26日に発売された近代将棋6月号で瀬川氏に関する特集が組まれました。詳細は近代将棋6月号をご覧下さい。

近将カップ高野秀行五段を破る

5月7日(土)に行われた非公式戦の第3回近将カップ2回戦▲瀬川晶司氏 対△高野秀行五段の対局は瀬川氏の勝ちでした。

日経の記事

5月9日の日本経済新聞朝刊にこの話題に関する記事が掲載されました。情勢を手短にまとめてから、次のように文章を締めくくっています。

将棋連盟は今、公式戦の減少や出版物の販売不振など逆風下にある。社会の関心を引く瀬川問題を、将棋界全体の未来を考える好機としてほしい。

朝日オープンで片上大輔四段と対戦へ

6月から行われる朝日オープン将棋選手権の組み合わせが発表になりました。6月4日に行われるプロアマ一斉対局(予選一回戦)で瀬川氏は気鋭の若手片上大輔四段と対戦することになりました。

「瀬川アマにプロ受験を 将棋の理事会が特例案」という報道

5月12日にNHK共同通信から「日本将棋連盟理事会がプロ入り試験実施の案をまとめ、棋士総会で提案を行う」という内容の報道がありました。詳細は瀬川晶司氏に「プロ入り試験」 連盟理事会案でご覧下さい。

しかし、この記事は少し急ぎすぎだったようです。詳しくは次のエントリーをご覧下さい。

「301号」アンケート結果

301号」で先般募集のあったアンケート集計結果が公表されています。回答数96と、関心の高さを裏付けた形になりました。

特例としてプロ編入試験実施へ

5月26日に行われた日本将棋連盟棋士総会で、瀬川氏の嘆願の扱いを巡り、特例としてプロ編入試験を実施する提案が可決されました。詳細は下記のエントリーをご覧下さい。

週刊将棋でよみくま氏のコラム

話が前後しましたが、棋士総会の直前号にあたる週刊将棋5月25日の18面で、読売新聞記者の西條耕一氏がコラムを寄稿しています。基本的には2月23日号に寄せたコメントの延長線上にある考え方で、次のような刺激的な文章も含まれています。

棋戦数の減少と一部棋戦の契約金の削減に苦しむ連盟がこの期に及んでさらにファンを失望させ、将棋離れ、スポンサー離れを加速させるのだろうか。

この3ヶ月間、取材していて感じたのは、ベテランの既得権への執着と若手棋士の感情論である。

勝った者が報われるのが将棋の世界ではなかったのか。公式戦で結果を出したアマが無給の養成機関から出直すべきと、新聞の紙面に載せても納得する読者はまずいない。

そして、瀬川氏にプロ編入試験を課すことが決定した26日夜、将棋パイナップルに次のような書き込みがありました。(「よみくま」は西條氏のハンドル。)

195: 名前:よみくま投稿日:2005/05/26(木) 22:28

我、抵抗勢力の撃退に成功せり。満足。

198: 名前:よみくま投稿日:2005/05/27(金) 00:53

やや不穏当な発言で失礼しました(笑) でもきょうほど将棋記者として楽しい夜はありませんね。 あと、連盟は今後、制度改革に向けて全力で取り組むのでご心配なく。 試験対局の方法は私たち記者も加わる委員会で決めたい、と新会長は言っていますので。

西條氏は、瀬川氏のプロ入りを手助けするために精力的に活動した様子がうかがえます。今後も言動が注目を集めそうです。

とくダネ!で再び

フジテレビ系列で放送されたとくダネ!で、5月27日にこの話題が扱われたそうです。私は見ていませんでした。

試験の詳細は7月1日までに発表

5月27日に行われた理事会での話し合いの結果、プロ編入試験の方式は7月1日までに発表することになりました。

5月27日に開催された理事会で討議した結果、試験内容の詳細は、米長会長の経営諮問委員会、東京将棋記者会、棋士会員からそれぞれ意見をうかがい、7月1日までには発表する予定ということになりました。

朝日オープンプロアマ戦展望

瀬川氏は6月4日に朝日オープン将棋選手権片上大輔四段と対局します。この棋戦の展望記事が6月1日付で出ています。

まず注目したいのは、公式戦で勝率7割の好成績を誇り、プロ入り編入試験が認められた瀬川晶司さん。3月の朝日アマ名人戦全国大会では8強止まりだったが、プロ棋戦の銀河戦では予選で6連勝し、本戦入りを果たした。

銀河戦の1回戦で今回の対戦相手の片上大輔四段を破っているが、瀬川さんは「同じようにはいかないでしょう」。瀬川さんの勝ち星は、すべて持ち時間15分の早指し戦である銀河戦での勝利。持ち時間3時間の本棋戦を含め他の棋戦では勝っていない。片上四段は「こっちもプロ。勝つのが当然という気持ちで戦いたい」と話す。

プロ編入試験の行方も含めて注目されます。

「経営諮問委員会」の構成が決まる

1日に行われた日本将棋連盟理事会で「経営諮問委員会」の構成が決まりました。3名でプロ編入試験の方式などについて意見を出すことになります。

詳細は日本将棋連盟「経営諮問委員会」の構成が決まるでご覧下さい。

朝日オープンで片上大輔四段に敗れる

6月4日に行われた朝日オープン将棋選手権予選1回戦で、瀬川晶司氏は片上大輔四段と対戦し、100手で敗れました。棋譜asahi.comの上記ページからご覧になれます。

徳島新聞のコラム

6月5日付徳島新聞のコラムでこの話題が取り上げられました。

アマ出身者にも、プロ棋界で大活躍した実力者がいたということだ。瀬川さんの執念が歴戦のプロを相手に実を結ぶか。編入試験が楽しみである。

プロ編入試験の方式は、6月16日に公表予定

米長邦雄永世棋聖さわやか日記6月10日付および米長邦雄ホームページ5日更新分によると、瀬川晶司氏のプロ編入試験の方式は6月15日に行われる理事会で正式に決定した後、6月16日に記者会見を行って公表するとのことです。

プロ編入試験、6戦し3勝以上でプロ入り

6月16日にプロ編入試験の詳細が公表されました。詳しくは瀬川晶司氏プロ編入試験の内容が公表されるをご覧下さい。

記者会見などの動画

6月17日にBIGLOBEストリーム 趣味・遊び・占い>趣味にて、16日の記者会見を撮影した動画などが無料で公開されました。

徳島新聞のコラム

徳島新聞のコラム「鳴潮」6月20日付でこの話題に関する文章が掲載されました。「敗者復活戦は、この十年余の日本人の苦闘を物語る象徴のようでもある。」と、瀬川氏に経済状況を重ね合わせる描写があります。

毎日新聞の記事

毎日新聞の6月21日付夕刊に関連記事が掲載されました。これまでの経緯をまとめた上で、用語、試験方式などを解説しています。

読売新聞のコラム

紹介が遅れてしまいましたが、読売新聞6月13日付夕刊から毎週月曜に瀬川氏のコラムが掲載されています。嘆願に至る経緯・心境などが語られています。

将棋世界8月号

7月2日に発売された将棋世界8月号は、米長邦雄永世棋聖日本将棋連盟会長に就任して初めての発行ということで、宣言通り力が入っているのが見て取れます。

表紙は、米長邦雄永世棋聖瀬川晶司氏の笑顔のツーショット。「61年ぶりのプロ編入試験、実施へ」と大きく書かれています。

瀬川氏の話題を扱った主な記事は、野月浩貴七段による朝日オープンプロアマ戦1回戦のレポートと、角氏による「プロ棋士への挑戦―プロジェクトS―」。前者は一人の日本将棋連盟会員として内部から見た一連の状況を、順を追って記しています。後者ではアマ・プロの人々の様々な声が書かれているのが目に付きます。特に、現在のタイトル保持者4名のコメントが出ているのが大きいですね。総じて、プロ編入試験に肯定的なニュアンスが感じられます。

この2つの記事以外にも、多くのページで瀬川氏について触れられた文章がありました。

神吉宏充六段のマイクパフォーマンス(違)

プロ編入試験第2局の対局者である神吉宏充六段が「立ち直れないくらいに叩きつぶします」と、ファンサービス的なコメントをしています。また、次のように公開対局を希望するとのことです。

神吉六段は会社員の経験があり、詰め将棋の解説書を出版したりする地道な活動の一方、関西ではテレビタレントとしても有名。それだけに東京・紀伊国屋ホールで公開される第1局と異なり、関西将棋会館での非公開対局が不満だ。

「せっかく大阪でやるんやから、おもしろくやらな。通天閣の展望台、大阪城天守閣でもええ。一手指すたび花火打ち上げたり、自分で大盤解説しながら打ってもいい」

プロ編入試験第5局の対局者が変更に

瀬川晶司氏のプロ編入試験第5局の対局者が熊坂学四段から高野秀行五段に変更となりました。理由は「熊坂四段への連絡の行き違い等により本人が対局を辞退した為」だそうです。

瀬川氏のプロ編入試験、全日程が決まる

プロ編入試験の第4局から第6局は日程が未定となっていましたが、7月8日に全日程が発表になりました。記しておきます。

それから、見落としていたのですが、囲碁・将棋チャンネルで放送される第1局の録画放送は、7月23日(土)午前10時から(再放送は7月24日(日)午後10時から)とのことです。

プロ編入試験、受験料は徴収せず

瀬川晶司氏のプロ編入試験で、瀬川氏から受験料を徴収するかどうかが話題となっていました。将棋パイナップルでのよみくま氏の書き込みによると、受験料は徴収しないことが決まったそうです。

261: 名前:よみくま投稿日:2005/07/09(土) 10:44

注目されていた瀬川さんの受験料は無料になりました。 「受験料があって然るべき」という棋士も多数いましたが、「試験実施の前にいくらにすると決めなかった以上、後出しじゃんけんのような真似はできない」 と昨日の定例会見で森下卓理事が明らかにしました。

実に結構なことです。

いろいろ

7月11日から、プロ編入試験第1局の行われる18日までの出来事は次のページを参照下さい。