大平武洋四段のウェブログ

少し前から勝手に将棋アンテナには登録して楽しみに読んではいましたが、将棋はあまり出てこない普通の日記と感じていたのでこのページで特別に取り上げることはありませんでした。しかし、今日のエントリーではアマチュアのプロ入りについて踏み込んだ意見があったので良い意味で驚きました。ということで、瀬川晶司氏プロ入り希望問題リンク集に追加。

普通に考えると「強い」アマチュアをプロ入りさせることそのものに反対する人はあまりいないと思うのですが、現役のプロ棋士にとってそれは自分の取り分が減ることのように映るでしょう。たとえ全体にとって良いことだとしても各論反対で事が進まないというのは将棋界に限らず見られる現象ですが、将棋界の場合は棋士当人が全てを決める権限を持っているという特殊事情があります。

大平四段の意見としては、一定の条件をクリアしたアマのフリークラス入りを可能にしてはどうかということでした。これは周囲の棋士に言下に否定されたそうですが、どのような論理で批判していたのかは興味あるところです。同じ否定するにしても、その理由の付け方で見方はだいぶ変わってくるだろうと思いますので。ほかの掲示板などを見ていたときに「どうせ棋士総会の多数決で勝てないから現状維持しかないよ派(諦観派)」みたいな人がいて嫌な思いをしたことがあったのですが、そういう展開だけはやめてほしいなと思います。

いずれにしても、批判を承知で意見を言える棋士の存在は貴重です。応援したいと思います。