ソフトがソフトに勝つ裏技

第15回世界コンピュータ将棋選手権で大会の全棋譜が公開されました。そのほかの情報は詰将棋メモ: 第15回世界コンピュータ将棋選手権にまとめられています。

その中で、1局にソフトならではの作戦で注目された対局がありました。

上のリンク先をご覧いただけばわかるとおり、人間相手には全く通用しない作戦です。

  • 歩を動かさずに自陣二段目以下でひたすら待ち続ける。
  • そのかわりほとんど考えずに、持ち時間を消費しないようにする。
  • 狙いは相手の時間切れ負け。(世界コンピュータ将棋選手権は25分切れ負け制。)

これだけなのですが、一部のソフトに対しては有効な作戦となったようです。定跡から外れた形で駒組勝ちしただけで満足してしまい、そこからうまく攻め込めないソフトは、この作戦の餌食になってしまうというわけです。

人間の発想で言うと「形の良さを勝ちに結びつける」ことが求められるわけですね。