長考するとき

棋士はときに手番の一手を指さず、深い瞑想(めいそう)に沈む。昭和の名人大山康晴さんは「どういう局面で長考するのか」と問われ、言下に答えた。「うまくいきすぎている時だ。落とし穴はないのか、と」

この言葉は知りませんでしたが、大山康晴十五世名人らしい発言ですね。ただ、実際の対局では「うまくいきすぎている」と感じられることはそれほど多くはなく、普通に難しい局面で考えているだけのような気もします。