「五段だったか六段だったか」

昨日か本日更新された中井広恵女流六段の日記より、8月22日女流王位戦挑戦者決定戦でのひとこま。対戦相手の千葉涼子女流王将が記録係のミスを指摘したそうです。

記録用紙を見た千葉王将。「これ、反対なんだけど。私が王将で、中井さんは・・五段だったか六段だったか忘れたけど・・。中井さんが五段か六段か手合いでちゃんと調べた方がいいよ」。記録の子が間違えて書いてしまったのです。それにしても、対局中に私の前で・・。いい度胸してるじゃない。

本人には聞きにくかったけども、見て見ぬふりもできなかったと。

男性棋士なら最高段位は九段と決まっているのでわかりやすいですが、女流棋士だとそのあたりが難しいですね。女流六段は「抜群の成績と実績を理事会で審議の上決定することがある」となっているので、これだけの成績を挙げれば自動的に昇段するということはありません。もちろん中井女流六段には十分にそれだけの実績があって2002年に女流六段に昇段しているわけですが、ずっとタイトルを持っていたのでいざ何段と聞かれると即答できない人が多いのだろうと思います。