瀬川晶司四段のことを目の敵にするマルチポスト

いろいろなブログを見ていて気付いたのですが、瀬川晶司四段のプロ入りに言及した多数のブログのエントリに同じまたは同様の趣旨のコメントが付いています。11月12日にいくつか、ほとんどは19日に「元…」「元真剣師」などの名前で書き込まれており、エントリの雰囲気によらずに次のような内容の文章を貼り付けるのが特徴です。(これは現時点で私が確認したうちで最新の書き込みです。時間を経るに従って少しずつ書き加えられており、これでも当初と比較していくぶん穏やかな印象になっています。)

なぜ世間の人間は彼をヨイショするのだろう。
彼は夢を諦めないのではなく、未練がましくしがみつき、スポンサーの金の力と・棋界の権力者を利用したとんでもない男だ。非常識にもほどがある。神吉、中井、高野、この三人なら三段リーグの人間なら半分以上が勝てる。話題性をえさに連盟が合格できる人選をしたのを、素人諸氏は何もわからず美談として語られる。もっと本質を見ろよ!そういう奴がいるから世の中がダメになってゆく。強くったって後ろ盾(権力者・金力)がなければプロにはなれない。そのくらいのことがわからないのか。こうなったからにはプロ棋士諸氏が彼を叩きつぶし引退に追い込む事を切に期待する。でも神吉みたいな指導将棋専門の棋士がいるから無理かなぁ。
考えてみてください。自分が人生かけて日々真面目に努力しているとき、金の力(スポンサー:有力者)と贔屓で横入りされたらどう思いますか。まして彼はそのルートに一度は乗って、失格した男です。(これが、所属したことないのならまた話は別かもしれませんが…)そして“合格ありき”のような試験の実施。まして彼はこの試験の実施について「自分がプロ側なら反対している。」とコメントしています。これが怒らないでにいられますか?
しかし今回の真の勝利者は、将棋界に多大な経済効果をもたらした、米長会長だ。その営業手腕には素直に脱帽します。

この文章の内容そのものの当否はお読みの方が判断可能と思います。それはそれとして、一般的に同じ内容の書き込みを多数のページで行うことは好まれません。書き込みごとに名前を変えたりしているのも感心できません。自分でウェブログでも作ってそこからトラックバックするのが賢明でしょう。

11月7日に書いた大量アクセスの中で、double crown's pieces奨励会原理主義者の愚かさについてに触れました。そこで取り上げられたのが、将棋のプロとはのコメント欄でした。ここについたコメントのうち毛色の異なるものがいくつかありますけども、名前欄に「違う!」「“違う”に大賛成」「反対派視野は狭くない」「仕方ねぇ!」と書き込まれた4つのコメントは、総合的に判断した結果同一人物によるものと見ています。今回のマルチポストと同じ人かどうかは不明ですけれども、主張する内容は似通っています。

今回のマルチポストのうち、私が発見できたものを記しておきます。かっこ内は使われた名前と書き込まれた時刻です。これらが全て同一人物によるものという保証はありませんが、少なくとも大部分は同一人物によるものと断定して間違いないでしょう。

これらのエントリには統一性がないように見えます。将棋を扱うブログとして有名なのは「好むと好まざるとにかかわらず」と「すなもかの将棋奮闘記」くらいでしょう。はじめはよくわからなかったのですが、いろいろ調べてみるとYahoo!検索 - 瀬川晶司で検索して5番目(11月19日現在)に表示される瀬川晶司 [人気blogランキング]のページで新着順にかたっぱしから見ているようです。

ブログ検索の便利さがこういう形でも現れてしまっているということですね。ということで、ブログ検索事業者が語る「ブログ検索市場の未来」にでもリンクしておきます。