将棋世界の付録に「ミクロコスモス」
また年末の話題ですが、2005年12月28日に発売された将棋世界2月号の付録は「ミクロコスモス」でした。ミクロコスモスとは橋本孝治氏作の1525手詰の詰将棋。史上最長手数です。
- 橋本孝治 普通詰将棋作品集
- Onsite Fairy Mate第105回出題(12.25)
- 超長編作品リスト(完全作)(詰将棋おもちゃ箱)
新しく将棋世界の編集長になった角建逸氏は2002年の看寿賞を受賞した詰将棋作家でもあり、また『詰将棋探検隊』でこの作品を含め多数の作品を解説していました(すでに絶版ですがいい本だったと思います)。そういうわけで将棋世界が詰将棋に力を入れるようになってきたわけですね。
この企画の予告を見たときに、それだけでページが埋まるのだろうかと思ったのですが、余ったページは作者の橋本氏の解説で補われていました。これはミクロコスモスの解説以上に貴重なものです。詰将棋といえば指将棋の実力を付けるためのものとしか思っていない人にとってはこの付録は邪魔かもしれません。とりあえず最後のページだけでも読んでいただきたいと思います。
来月号は「小林敏樹短編名作集」。これも楽しみです。詰将棋がどれだけ売り上げに貢献しているのかわかりませんが、数字にでるようであればさらなる企画が可能になると思います。詰将棋ファンの方はぜひ買ってください。