王将戦第7局を特別中継へ

11年ぶりに最終局にもつれ込んだ第55期王将戦七番勝負(毎日新聞社スポーツニッポン新聞社主催)の第7局が21、22日の両日、新潟県佐渡市のホテル大佐渡で行われます。MSN毎日インタラクティブでは両雄の対局の模様を棋譜速報と現地レポートでお伝えします。

ということで、王将戦第7局はウェブ中継が実施されることになりました。

昨年12月28日に王将戦七番勝負 有料中継は今年度は実施せずお伝えしたとおり、今期の王将戦は中継がなく、下記のように1日2回の更新があるだけでした。(現在は消えています)

羽生善治王将に佐藤康光棋聖が挑む第55期王将戦七番勝負(スポーツニッポン新聞社毎日新聞社主催)は、スポニチアネックス王将戦ページで、棋譜や経過をまとめてお伝えします。また、MSN毎日インタラクティブの将棋ページでも、各対局の状況を1日目午後1時ごろと午後7時ごろ、2日目午後1時ごろと終局後の各日2回の計4回をめどに掲載いたします。

ところが、羽生善治四冠が3連勝の後に佐藤康光棋聖が3連勝で巻き返すという将棋史上まれに見る展開となったことから、中継実施の決定に至ったようです。

こうならなければ、「中継がないときに限って面白い展開になる件について」という表題で何か書こうと思っていたところでした。せんすぶろぐでせんすさんが「毎日新聞さん、最終局を中継しないのであれば、どうか第三者に中継権を売却して下さい。お願いします」と強調した書体で書いたり、弦巻勝写真劇場3月7日付で弦巻勝氏が「スポニチの偉いさん相手に『近年無いすごいイベントになるんじゃあね〜えの』」と語ったりなど、将棋ファンにとってこの対局の重みは十分すぎるほどでした。

将棋のタイトル戦七番勝負での3連敗後3連勝は1978年の十段戦以来2度目。そのときは中原3連勝米長3連勝となって最終局は中原勝ちでした。将棋界では史上初の3連敗後4連勝の達成があるかどうか。そういう興味以外に、このときだけなぜか中継がなかったという余計な記憶が残るのかと思っていたのですが、今局だけでもこういう決断がされて良かったと思います。