将棋大賞 羽生善治三冠が14度目の最優秀棋士賞
- 第33回将棋大賞(日本将棋連盟)
- 最優秀棋士に羽生3冠 第33回将棋大賞(共同通信)
- 最優秀棋士賞に羽生王座(NIKKEI NET 将棋王国)
- 森内名人らが優秀賞・将棋大賞(同上)
- 最優秀棋士賞に羽生三冠 将棋大賞(朝日新聞)
- 将棋大賞:最優秀棋士賞に羽生善治王将を選出(毎日新聞)
- 最優秀棋士賞に羽生三冠、14回目(読売新聞)
- 最優秀棋士賞に羽生三冠(産経新聞)
2005年度の成績を対象とする第33回将棋大賞が3月31日に発表されました。選考会の模様などは来月発売の将棋世界に掲載されると思います。
- 最優秀棋士賞:羽生善治三冠
- 優秀棋士賞:森内俊之名人・渡辺明竜王
- 敢闘賞:佐藤康光棋聖
- 新人賞:佐藤紳哉五段
- 最多対局賞:羽生善治三冠(62局)
- 最多勝利賞:渡辺明竜王(41勝)
- 勝率1位賞:佐藤紳哉五段(.787)
- 連勝賞:羽生善治三冠
- 最優秀女流棋士賞:矢内理絵子女流名人
- 女流棋士賞:千葉涼子女流王将
- 升田幸三賞:淡路仁茂九段「一手損角換わり戦法」
- 升田幸三賞特別賞:森下卓九段「森下システム」
- 東京将棋記者会賞:瀬川晶司四段
これまでの殊勲賞・技能賞が廃止され、かわりに優秀棋士賞が新設されました。最優秀の次点という位置づけは変わりませんが、これによって真のトップ棋士にとって三賞は格落ちなので授賞しにくいというような風潮をなくすことを狙っているのだと思います。どうして敢闘賞だけが残ったのかはよくわかりませんが。
新人賞は年度最高勝率の佐藤紳哉五段。普通に強い棋士であまり新人という感じがなかったので、予想したときは考慮から外れていました。年齢的にはぎりぎりですが妥当なところかと。最優秀女流棋士賞が清水市代女流二冠でなかったのは意外でした。女流名人位は他のタイトルよりも格上みたいな話はないと思っていたのですが、年度後半の活躍の印象が濃かったということでしょうか。
升田幸三賞で後手一手損角換わりが受賞したのは遅すぎる気もしますが良かったと思います。ただ、誰が受賞すべきかは判断が難しいところで、升田幸三賞@将棋パイナップルでの選考委員のよみくま氏による書き込みによると、淡路仁茂九段か青野照市九段かで意見が割れたそうです。この戦法の生い立ちはよく知らないのですが、両者とも貢献が大きかったのであれば2人同時受賞でもよかったのではないかと思いました。この2人は今回特別賞の森下システムの発展にも関わっており複雑ですね。