大和証券杯 出場棋士など発表

大和証券杯ネット将棋・最強戦」の出場棋士および対局規定が発表になりました。議論になった対局場所には「対局者の自宅パソコンもしくは日本将棋連盟の指定した対局会場で行なう」と定められています*1。「対局会場」というのは、ネット対局可能な将棋道場のようなものを想定しているのか、もしくは棋士がどこかの部屋を借りて自分のパソコンを持ち込むようなことを想定しているのだと推測します。

使用するコンピュータは基本的に対局者のパソコンもしくは、対局会場に備えれたパソコンとなります。また、予備として日本将棋連盟がノートパソコンを用意するそうです。しかし、予備のパソコンがあっても通信回線のトラブルには対処できないように思います。

対局で使用するパソコンは原則、対局者もしくは対局会場が所有・使用している物とする。又、予備として日本将棋連盟が用意した「ノートパソコン」を準備し、故障・通信トラブル等で使用不可になった場合にはそれを使用する。

対局開始前30分前迄に対局者は「日本将棋連盟」が準備したカメラを設置し、対局時に立会人がモニター画面上にて確認をする。但し、「ネット対局審判員」が対局を立ち会う場合にはカメラは設置しない。

懸念された不正に対する防止策にあたりそうなものとして、カメラの設置または「ネット対局審判員」の立ち会いが義務づけられました。とはいえ、自分のパソコンであれば様々な仕掛けを施すことが可能ですから、悪意のある対局者がいれば不正を排除することはできないという覚悟は必要です。また、「ネット対局審判員」は、「対局開始前の対局者の確認と立会人への連絡、トラブルがおきた場合の立会人への状況報告を行う」とされており、不正を監視する役割は規定されていません。

インターネット対局特有の事情に対応して、次のような規定が盛り込まれたことも注目されます。

対局中、対局者のクリックミスによる着手はいかなる理由があっても着手通りとする

キーボードを使っても対局できるのではというのは抜きにして、本当はクリックミスには待ったありにしてほしいのですが判断が難しいのでそうなるのも仕方ないかとは思います。ただ、非公式のネット棋戦の例を見てもわかるように、いくら注意してもそのようなミスは必ず出てくると予測します。確率をできるだけ下げるためにも、マウスは使いやすいようにして、対局前には滑る面をきれいにしておくような準備が欠かせません。速度はどのくらいがいいのでしょうね。

話は変わりますが、泡立つカルシウムの乾きゆく (松本博文ブログ)によると、『渡辺明竜王vsボナンザ』のチケットは売れ行き好調のようですので、観戦希望の方はお早めに。

*1:文中の「パソコン」は余分ではないかと思いますが、気にしないことにします。