女流棋士ファンクラブ「Minerva」会員募集開始

2月25日に東京で「女流棋士との親睦将棋会2007」が開催され、およそ500名の出席者で盛況となりました。

この日から女流棋士ファンクラブ「Minerva」の会員募集が開始となりました。個人会員は入会金1,000円、年会費5,000円です(3月末までは入会金無料)。入会方法はリンク先をご覧下さい。

親睦将棋会の会場では200名の申し込みがあったそうです。この日からすでに2週間近くたっていますので、会員数はさらに増えていることでしょう。2月21日付の日刊スポーツの記事によれば、最初の1年間で会員2000名を目標としているそうです。

この記事によると、会員の特典はいろいろ考えられているそうですが、目玉となるのは何といっても10月開始予定の「ファンクラブカップ」。会員による投票で参加者8名が決まり、賞金には年会費の一割が充当されます。

「ファン1人1人にスポンサーになってもらう。自分が投票した棋士が出ればうれしいと思うはず。私たちも普段からいい将棋を見せて活躍して、多く投票してもらおうと励みになるだろう」。ミネルヴァの担当で準備委員の1人、矢内理絵子女流名人(27)はこう話した。

従来は新聞社を通じてしかつながりのないファンが大半でしたが、そこから脱してより直接的な関係を求めていく姿勢はこれからの将棋界全体が目指す方向性に合致していると思います。この試みに関して日本将棋連盟の後押しはほとんど見られないように思うので、もっと積極的な姿勢を見せてほしいですね。

「ファンクラブカップ」以外にも様々なアイディアが出ているそうです。

トーナメント戦以外の方策も考えている。たとえば会員の実戦棋譜診断。実際に指した手を添削したり、ほかの候補手とその変化手順を解説する。将棋版の“赤ペン先生”だ。地方の将棋センターやサークルへのチャリティー派遣も考えている。それぞれの場所でファンと交流して将棋界を盛り上げる。

軌道に乗れば、盤外での交流も行う予定でいる。意外な趣味・特技を持つ女流棋士が同じ趣味や特技を持つファンとイベントや交流を持つ。

au将棋〜女流プロONLINE〜でやっているようなことをさらに拡大してサービスを充実させていこうということですね。意気込みが感じるので、今後に期待したいと思います。