瀬川晶司四段、12月12日にプロ初対局

昨日、第19期竜王戦のランキング戦組み合わせが発表になりました。瀬川晶司四段の対戦相手は、アマチュア竜王清水上徹氏です。この対戦の勝者は、2回戦で中田功七段と対戦します。

清水上氏は瀬川四段が所属していた(現在も所属中?)NECグループの将棋部の一員で、瀬川四段のプロ入りを熱心に後押ししていた一人です。竜王戦の組み合わせがどうやって決まっているのか知りませんが、注目を集めそうな対戦になりました。(11月12日追記:組み合わせ方法の詳細について、よみくま氏が教えて下さいました。下のコメント欄をご参照下さい。

なお、プロ編入試験第5局、瀬川晶司氏が勝ってプロ入り決定には、また少しだけリンクを追加しました。瀬川四段の勤務先の会社から9日付で公式発表もありました。関係ありませんが、この件はスポニチが一番よく追いかけているようです。

瀬川氏のプロ入り希望が実現したことですし、瀬川四段の話題に関して「プロ編入」のタグを付けるのはこのエントリまでにします。瀬川晶司氏プロ入り希望問題リンク集(その2)の更新は瀬川氏のプロ入りの話題までとし、基本的にはこれで更新停止としますが、アマチュアのプロ入りの話が盛り上がることがあれば追記したりするかもしれません。そのときは改めてお知らせする予定です。

最後に瀬川四段の直接の喜びの声を紹介しておきます。

プロ試験が進むにつれ、プロ棋士になることが自分だけの夢でなくなっていくのを感じ、そのことがプレッシャーになったときもありました。

今回の編入試験は、そういう意味で瀬川氏だけのものではなかったわけです。瀬川氏は自分がプロになるために指していたのですが、それは同時に後から続いてくる人々のためでもありました。将棋の対局に力を尽くすことはもちろんですが、それだけでなく瀬川四段のこういった出自を背景に様々な活動をしてくれるものと思います。改めておめでとうございました。

プロ棋士の収入

プロ入り以前の瀬川氏の話題です。9月26日付の記事。

著者がどんな人なのかよく知りませんが、将棋のプロの仕組みについて瀬川氏の話題と絡めてうまくまとめてあります。将棋界のことを少ししか知らない人にとっては、これまで見た中で一番わかりやすいと感じました。

瀬川氏の会社員時代の年収が400万円くらいという話も出ています。

竜王戦システム変更

竜王戦、ランキング1組からの本戦進出が5名にでお伝えしてからそのままになっていましたが、竜王戦規約変更について正式な発表が昨日ありました。

もっとも大きな変更点は、本戦出場者を3組2位から1組5位の棋士に変更することです。それに伴い、本戦トーナメント表も大きく変わりました。1組優勝者はベスト4にシードされることになり、これまで知られていた「1組優勝者は挑戦できない」というジンクスもなくなるかもしれません。挑戦までの対局数の増減を分類すると以下のようになります。

減少
1組優勝
同じ
1組2位、1組3位(4位)、2組優勝、3組優勝、
増加
2組2位、4組優勝、5組優勝、6組優勝

上位を優遇して下位からの勝ち抜きを難しくするという方針が見て取れます。また、2組優勝者が2組2位者よりも上に配置されることで、ランキング戦2組決勝の価値が上がることになりました。

ランキング戦1組からの本戦出場者のうち1位・2位は決勝戦進出者の2名ですが、そのほかの3名の決め方はやや特殊です。

  • ベスト4で敗退した2名で3位決定戦を行い、その勝者が3位。(これは普通)
  • ベスト8で敗退した4名でトーナメントを行い、その勝者1名が4位。
  • ベスト16で敗退した8名でトーナメントを行い、その勝者1名が5位。

竜王戦予選は基本的に2敗失格制のトーナメントなのでこのように人工的な仕組みになっています。これだけ複雑だと、変更によってどんな影響が生じるか予測するのは難しいですね。

コンピュータは詰将棋を作れるか

将棋ソフトが詰みを人間を超えているという話はすでによく知られていますが、詰将棋の創作は人間がするものということになっています。上のページでは、コンピュータを利用した自動的な詰将棋創作の話題がまとめられています。

この話題は2段階にわけて考えるのがいいと思います。

  1. コンピュータに(ルールにのっとった)完全な詰将棋を作らせるにはどうするのか。
  2. コンピュータに人間の鑑賞に堪えうる詰将棋を作らせるにはどうするのか。

前者に関しては、ランダムに配置した詰将棋の中から完全性をチェックして抽出するという方法で、すでに勝因化されたものもあります。後者については人間がどのような判断基準で詰将棋の良し悪しを決めているかをある程度数値的に判断することはまだ課題が多く、初形一色図式などの条件を人間が指定して検索するというようなアプローチなどがあるようです。

米国の将棋指し

10月22・23日の第3回国際将棋フォーラムで行われた国際将棋トーナメント戦団体戦で優勝したアメリカチームメンバーの記事。記事の筆者が駒落ちで対戦したりして、将棋を知らないアメリカ人向けの文章となっています。

将棋教室に子どもが集まらない

文化庁の推進している「伝統文化こども教室」から助成を受けてできた将棋教室があることを、2003年11月17日の「伝統文化子ども教室」で1,800万円の予算確保などでお伝えしました。ある教室では子どもを集めるのに苦慮しており、このままでは来年度の助成を得られない可能性があるそうです。こういう記事が出ることで教室の存在が知られれば、来る人も増えるかもしれません。

ところで、「日本将棋連盟(東京)によると、現在の将棋人口は1500万人で、若干増える傾向にあり」というのは、囲碁・将棋人口、20年前より激減 囲碁10代は激増とはだいぶ違いますね。

ニューデザインな将棋駒のその後

2004年7月9日にニューデザインな将棋駒として紹介した将棋駒ですが、その将棋駒を制作した方(デザインではなく)の日記が今年3月に書かれていました。

この方は商品化の意思はあったそうなのですが、フジテレビの協力が得られずお蔵入りになったそうです。値段次第では人気が出そうなので、もったいないですね。

Windows Updateしましょう

毎月第2水曜日はWindows Updateの日です。今月も対策に緊急を要するセキュリティホールが公開されています。

また、Windows以外にもよく使われるソフトにセキュリティホールが見つかることがあります。こちらも気を付ける必要があります。