石橋幸緒女流四段が「奇跡体験!アンビリバボー」に出演

2月2日にフジテレビ系列で放送された奇跡体験!アンビリバボー石橋幸緒女流四段の話題が取り上げられました。残念ながら見ていないのですが、いい番組に仕上がっていたようです。

瀬川晶司四段が対プロ初勝利

2月2日に行われた棋王戦予選で瀬川晶司四段が窪田義行五段に勝って、対プロ棋士初勝利を挙げました。アマ時代の銀河戦での対プロ初勝利(不戦勝を除く)も窪田五段からだったということで、何かとご縁があるようです。フリークラスを抜けるには各棋戦で平均2勝が目安となりそうですので、まだまだ先は長いですね。

この将棋の結果を報じているのはさすがに主催社の共同通信だけのようです。このページでも今後は瀬川四段の対局結果を書くのは、特別な理由があるときだけにします。

瀬川四段のメディアへの露出はきちんと追いかけきる時間がないのですが、1月25日発売のBIG tomorrow2006年3月号は立ち読みしてきました。まあ普通のインタビュー記事でした。それから、「タウンニュース」という神奈川県の地域誌に記事が出ています。

追記:こんな記事もありました。

2月1日付の記事。「先の手を読む将棋はまるでプログラミング」というのはこじつけっぽいですが、瀬川四段の業務内容に少し触れているのは興味深いです。

アンチキルケ第4回解答・第5回出題

アンチキルケばか詰作品展の第5回が始まりました。時間をかけて解いていきたいと思います。

同時に第4回の解答も発表になりました。長編3題はこんなに丁寧に解説していただけるとは思いませんでした。たくぼんさんありがとうございます。アンデパンダンは7手の回文詰が珍しいので作ってみました。7手の場合、3手目と5手目の着手表記を同一にしなければなりません。通常これには「同○」とするしかなく、駒取りを2回すると7手では駒余りになってしまうということで、アンチキルケ以外のルールでは7手の回文詰が不可能なことが多いわけです。

ところで、自殺系の偶数手で回文詰は可能でしょうか。と、書いておいて後日考える予定です。

このアンチキルケルールに関して小峰耕希氏がわかりやすい入門記事を書かれています。

面白いルールですので、ぜひ読んでみて下さい。例題はやや難しいと思います。それから展示室の「バレンタインフェアリー特集」もどうぞ。

九州G作品展フェアリー別館第6回 解答発表

今回のテーマは「趣向作」ということで、力のこもった作品が多数出題されました。きちんと考える時間がとれずに楽しみきれなかったのが心残りです。今回は荻絵香木氏がヒットを飛ばして作家としての地位を完全に確立したと言って良いのではないでしょうか。しばらくお休みということなので、復帰をお待ちしております。

私の図は、本当は馬をもっと派手に動かそうとしていました。普通の詰将棋であるように、玉の可動域を広げて馬をいろんなところに動かし、一歩入手のために手を尽くさないと行けないようにするわけです。そのためにいろいろな可能性を検討したのですが、致命的な余詰ばかりが出てきてどうしようもなくなりました。もう少し何かできそうな気もしているものの、ホッパーなどのフェアリー駒を導入しないと無理なのかもしれません。

次回の課題は3種類以上の不成。普通の詰将棋と違ってばか詰では飛角歩の不成も珍しくないので、不成を狙って作った経験はありません。それだけに演出が重要になってきそうです。

「将棋入試」に森内俊之名人と飯塚祐紀六段

日本の伝統文化を重視した教育を中高一貫で行う東京都立白鴎(はくおう)高校付属中学(台東区)で一日、「囲碁・将棋」「邦楽」「邦舞・演劇」の三部門の特別枠入試が行われ、将棋の実技試験では森内俊之名人が受験生(小学生)と対局して棋力判定。ときの名人が、入試の試験対局を務めたのは初めて。

開校初年度の昨年、将棋の応募者は一人もいなかったが、今年は女子二人を含む六人が応募。学校側は受験生の棋力を判定するために、日本将棋連盟に試験官の推薦を依頼したところ、この日、対局のなかった森内名人と飯塚祐紀六段が起用された。関係者によると、試験対局は駒落ちなしの平手で、森内名人と飯塚六段が各三人を相手に同時に指す三面指しで行われたという。

東京都立白鴎高等学校附属中学校では2日に特別枠の合格発表が行われ、合格者は各部門合わせて16名となりました。このうち将棋での合格者が何名かはわかりませんでした。調べてみてわかったら追記します。

将棋部のある中学・高校では、スポーツ推薦のような形式で将棋推薦みたいな制度があるところもあるのではないかと思います。日本棋院囲碁による一芸入試実施校のご案内のようなまとめができたらいいですね。

棋戦中継の時間帯

タイトル戦で棋譜の実況中継がウェブ上で行われるようになって久しいですね。我々は以前ならほとんど不可能だったリアルタイムで観戦する楽しみを知ってしまったわけです。そこに有料中継がビジネスとして成立する根拠があるのですが、現実には平日の昼とか深夜とかにリアルタイムで観戦できる人はあまり多くありません。今後棋戦の有料中継を拡大していくのならば、時間帯をずらすとか休日対局を増やすとか、抜本的な手を打つ必要が出てくるのではないでしょうか。リアルタイムで見られないなら、中継にお金を払う意義を私は感じません。

個人的には奨励会三段リーグの実況中継を見たいと思います。最終局なら注目度は高いですし、持ち時間90分というのもリアルタイムでゆったりと全局見るのにちょうどよさそうです。

羽生善治の天才性

「ようこそ先輩」に羽生善治四冠が出演したところを見ていないせいもありますが、今ひとつぴんと来ませんでした。ルールを考えるというのが特徴なのかどうか。そういうのはむしろ森内俊之名人の方じゃないかと思ったのですが、そういうことでもない気がします。もちろん森内名人も天才なんですけども。

英国のチェス雑誌の表紙に羽生善治四冠が登場

英国のチェス雑誌「CHESS」2006年2月号の表紙に羽生善治四冠の写真が使われました。リンク先に詳細が出ています。

竜王戦の昇段規定改定で杉本昌隆六段・橋本崇載五段が昇段へ

竜王戦に関する昇段規定が2005年11月17日付で改訂となったそうです。昨年11月の渡辺明竜王が八段昇段への話に呼応しているわけですね。それにしても、なぜ今頃の発表なのかわかりません。

この件は情報が小出しになっていたので、改めて以前と以後で何が変わったのかまとめてみます。

以前は次のような条件がありました。

  • 竜王戦ランキング戦優勝連続2回でプラス一段の昇段(七段まで)
  • 竜王戦ランキング戦優勝通算3回でプラス一段の昇段(七段まで)
  • 竜王挑戦でプラス一段の昇段(七段まで)
  • 七段が竜王位奪取で八段へ昇段
  • 八段が竜王通算2期で九段へ昇段

これからは次のようになります。

  • 竜王戦ランキング戦昇級連続2回でプラス一段の昇段(七段まで)
  • 竜王戦ランキング戦優勝通算3回でプラス一段の昇段(七段まで)
  • 竜王戦ランキング戦2組昇級で六段に昇段(飛び付き有り)
  • 竜王戦ランキング戦1組昇級で七段に昇段
  • 竜王挑戦で七段に昇段(飛び付き有り
  • 竜王位奪取で八段へ昇段
  • 竜王通算2期で九段へ昇段

なお、この条件をみたしたその日に昇段となります。(順位戦昇級による昇段の場合は、4月1日付の昇段です。)

この改訂に伴い、現在ランキング戦1組に在籍する畠山鎮六段・杉本昌隆六段が七段に、2組に在籍する橋本崇載五段が六段に昇段することが決まりました。今回だけは4月1日付の昇段となるそうです。畠山鎮六段は順位戦B級1組昇級により4月1日付での七段昇段が決まっていたので、同時に2つの理由による昇段となりました。珍しいケースですね。(ただし、4月1日以前に勝ち星規定での昇段が決まればその時点で昇段となります。)

歴史的には、段位は順位戦のクラスに対応するものでした。しかし、竜王戦の存在感が高まるにつれて昇段規定も竜王戦の成績が反映されたものとなり、今回の改訂に至ったというわけですね。従来の昇段規定では竜王戦の成績で昇段したのは北島忠雄六段くらいだったと思います(ランキング戦優勝通算3回でしたっけ)。今後は、順位戦では勝てなくても竜王戦で昇級を重ねて昇段する棋士が出てくるでしょう。

中田宏樹七段が八段に昇段

中田宏樹七段が、1月27日の対局に勝ち、七段昇段後190勝を挙げ、八段に昇段。(※集計に誤りがあり、発表が遅れました。お詫び申し上げます。2月3日)

とのことです。通算勝ち数の集計を間違えると気付くのが遅れがちなので、1週間の遅れですんでよかったですね。2004年4月9日には、古河彩子女流二段の昇段の発表が丸一年遅れるという出来事がありました(古河彩子女流初段が二段に昇段)。

順位戦A級は羽生・谷川の争いに

2月1日に行われた順位戦A級8回戦で羽生善治四冠・谷川浩司九段がそれぞれ勝ち、1敗で並んだまま最終戦での挑戦者争いにもつれこみました。現在の順位は以下のようになっています。(上位1名が名人挑戦、下位2名がB級1組へ降級。かっこ内は前年度の順位)

挑戦者争いは羽生四冠と谷川九段に完全に絞られました。最終戦の相手は羽生四冠は森下九段、谷川九段は郷田九段です。羽生四冠は先手の分有利かもしれませんが、森下九段は負けると降級の可能性が高くなるのでやりにくい相手でしょう。羽生・谷川が同星ならプレーオフです。

残留争いは下4名まで降級の可能性があります。三浦八段はここ2戦を連勝して勝負強さを見せましたが、最終戦で負けるとやはり危ういでしょう。どれも負けられない戦いです。

終戦は3月3日。5局とも挑戦もしくは残留争いに関わる対局となります。

吉田正和二段、4月からの三段リーグ参加はならず

2月2日に行われた関西奨励会例会で吉田正和二段は2局目で敗れ、3月中に三段へ昇段することは不可能となりました。香落ち上手の対局が鬼門となっているようですね。次の目標は10月からの三段リーグに参するために9月までに三段へ昇段することです。

なお、この日、詰将棋看寿賞受賞者の船江恒平二段が三段へ昇段しました。

HTMLにおけるブロックレベルとインライン

カナかな団の躁鬱2006年02月03日02時23分付経由で。

まだちゃんと読んでいないのですが、考えどころの多い議論です。

ブログは結構読まれてます

私は毎日のように将棋に関するブログを検索しながら読んでいます。最近のブログ検索はかなり優秀で、エントリがアップロードされるとほぼリアルタイムで検索できるようになるんですね。サービスによってはうまく検索できないところもありますが、gooとかlivedoorとかfc2とかの大手どころはだいたい網羅できます。

そうやって読んでいると、ときどきブログで書き始めたばかりのところに出くわすことがあります。そんなブログには「まだ誰にもこのページのアドレスを知らせていないので誰も読まないだろう」みたいなことが書かれていたりするのですが、実際にはそんなことはないわけです(覚えているだけでも、10回以上は似たようなことがありました)。そうやって読んでいるのは私だけではなく、結構多くの人が読んでいますよ。ということを言いたいのでした。