2003年看寿賞発表
2003年に発表された詰将棋作品の中から最高のものを選ぶ看寿賞が発表されました。受賞作品は以下の通り。
部門 | 作者 | 作品名 | 手数 | 発表誌 |
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短編 | 斎藤夏雄 | 17手 | 将棋世界3月号 | |
中編 | 相馬康幸 | 「デフォルト」 | 35手 | 詰パラ569号 大学 |
長編 | 添川公司 | 「早春譜」 | 139手 | 近代将棋8月号 |
特別賞 | 岡村孝雄 | 「驚愕の曠野」 | 55手 | 詰パラ572号 裸玉展覧会 |
短編は斎藤夏雄氏の17手詰。将棋世界から看寿賞とは珍しいですね。
中編は相馬康幸氏のデフォルト。全てが作者の狙い通りでした。
長編は昨年に続いて添川公司氏。最近は近代将棋でコンスタントにレベルの高い煙詰を発表されています。
特別賞は岡村孝雄氏の裸玉。今年に入ってから4手逆算して5一玉型にできることが示されました(史上初、完全玉座裸玉を参照のこと)。長編賞でも良かったと思います。
選考過程の発表はまだですが、今回は比較的すんなりと決まったのではないでしょうか。
*1:よく考えると、「年度」ではないような気がします。