近藤正和五段インタビュー

会見プラザ第7回は、今期絶好調の近藤正和五段のインタビュー。NIKKEI NET 将棋王国はタイミングよくわかっている感じがしてとても好印象です。

師匠の原田泰夫九段の死去が直接的な発奮材料になったということです。そして、その基盤には、奨励会で揉まれたことがあるのでしょう。

今の自分があるのは、弱い時期に強い人たちに徹底的にもまれたからだと思います。将棋でもまれ、精神的にももまれました。奨励会時代には、よく昇級をかけた一番なんかで押さえ込まれましたから。

正直な予測を言えば、近藤五段が年度勝率9割を達成するのは厳しいと思います。9割を保つには、ここから対戦するトップクラスの棋士に何連勝もしなければなりません。それが可能と言える人は将棋界にはいないと思います。ただ、これだけ絶好調なら歴代最高勝率の0.855なら期待してもいいのではないかと思っているところです。それも簡単ではないでしょうけれども。

いずれにしても、近藤五段本人は目の前の将棋を勝つことしかできないわけで、一局一局がんばってほしいと思います。