「ハートで指す」島朗八段

島朗八段のインタビュー記事。コラムの性格上、コンピュータとの関わりが中心です。

島朗八段も1、2年前はネット対局にはまっていた。「負けて逆上したこともありますよ。匿名のネット対局だと相手がプロにおくすることもない。ネットの方がアマが勝ちやすいかも」

匿名といっても、プロ棋界に近い人はどのハンドルがどの棋士だか把握しているのかと思っていました。実はプロ対プロだったというようなこともあるのかもしれませんね。

島八段もそんなデータ派と見られがちだが、実は根性重視派なのだという。「羽生四冠もスマートに見えて勝負への執念で勝っている面もある」。データ派は定石に持ち込もうとして序盤からいろいろ考える。一方、島八段はある頃から、「中盤以降の展開は分からない。だからハートで指すようになった」。

将棋では「定石」ではなく「定跡」と書きますが、それはともかく、データを踏まえているのは当然で、そこからの上積みをどれだけできるかが勝負の時代になっているということかもしれません。