利きのぶつからない配置(続々)

11日追記:詰将棋メモ: 将棋パズル(1)利かずの駒並べに、より詳しいまとめがあります。

駒の利きがぶつからない配置について、一応まとめておこうかと思います。まず前提として、次の条件が共通に使われます。

  • 「どの駒の利きも(敵味方含め)別の駒に当たらない。」
  • 「二歩・行き所のない駒は可」

このパズルの呼び名はいろいろあるようですが、『将棋ガイドブック』175頁では「利かずの駒並べ」として紹介されています。

この条件をみたす盤面はたくさんありますが、他の条件を付け加えて絞り込んでいこうという趣旨です。なお、このエントリーでは問題を書くだけにして、解答は駒の利きがぶつからない配置に記します。パズルとしては考えやすい難易度だと思うので、解答を見る前に盤に並べながら考えてみることをおすすめします。*1

どの駒も同じ向き

これが最もポピュラーな条件でしょう。40枚の駒をすべて置ききることが可能で、しかも41枚目を置くことは不可能です。(詰将棋メモ: 2004年8月13日

駒の向きは別々でよい

このときは可能性が増えますので、さらに条件を付けないと面白くありません。

40枚よりも多くの駒を配置する
  • 40枚+歩4枚を配置することが可能です。(+歩5枚も可能かもしれません。)
  • 40枚+桂5枚を配置することも可能です。
行き所のない駒を禁止する

上の問題ができれば難しくないはずですが、問題の出し方としては自然なので、優れていると言えるかもしれません。

そのほかの条件

実はこの問題はかなり自由度が高く、他にも様々な盤面が存在するそうです。私はまだ考えていませんが、可能とされている条件の例を記しておきます。(1つ1つの条件は単独で使います。他に条件がつけられるかもしれませんが、検討してみないとわかりません。詳しくは詰将棋メモ: 2004年8月13日のリンク先を参照下さい。)

  • 角の1枚を馬で置き換えて40枚配置。
  • 飛の1枚を龍で置き換えて40枚配置。
  • 歩の3枚をと金で置き換えて40枚配置。
  • 角の位置をできるだけ中央に近づける。

ほかにもいろいろ考えられそうです。興味のある方は研究してみると面白いかもしれません。

*1:このエントリーを書くにあたって、詰将棋メモ: 2004年8月13日を非常に参考にさせていただきました。ありがとうございます。