日本将棋連盟関係の公式サイトについて

4月3日にお伝えした4月1日付昇段・昇級者の中で、KANSAI-SHOGI.COM棋士紹介ページがなくなっていると書いたのですが、その後、復活していたことをコメントで教えていただきました。下記ページにアクセスできなかったのは一時的なものだったようです。

ただし、上のページからは日本将棋連盟公式サイトの棋士紹介にリンクが張られているだけで、関西独自の棋士紹介はやはりなくなっています。私は気付いていなかったのですが、井上慶太八段のように残されたいくつかのページを見ると、どうやら2006年10月前後にこのように切り替わった模様です。紹介ページを集約すること自体は悪くはないのですが、以前のような詳しい紹介がなくなってしまったのはマイナスだと感じます。棋士の名前で検索すると、その棋士の紹介ページは上位に表示されることが多いので、そこでどれだけの情報を得られるかで棋士のイメージも変わってくるはずだと思うのですけれども。棋戦ごとの勝ち進みを更新するのは負担が大きいとしても、各棋士の趣味やウェブページへのリンクなどはそう変わるものでもないので、残しておくかまたは日本将棋連盟公式ページの方に移行してほしかったと思います。

ただ、誤解しないでいただきたいのは、担当者の方は懸命に作業しているだろうという点です。更新に当たる人手が不足していて優先順位をつけた結果そうなっているのだろうと私は見ています。今考えても、WebMagazineの質の高さは異常でした。これを全ての担当者に求めるのは無理です。

公式ページにまず求められるのは、情報の正確さ、迅速さだと私は考えます。情報の豊富さも重要ですが、正確な情報を適切なタイミング出していくことは公式ページでなければできないことなので、それが最優先であるだろうと。2006年4月には、おそらく担当者間の引き継ぎがうまくいかなかったのでしょう、「大改革」と公式サイトでお伝えしたようなことになってしまったのですが、その後は何とか立て直して更新が続いています。ただ、日本将棋連盟からのお知らせのページが更新されないなど首をひねる部分もあり、それはこれからの課題と言えます。過去のお知らせが行方不明にならないかというあたりを心配しています。(現在のトップページにすべてを集中するスタイルもいいのですが、数日間目を離すと何が比較的新着なのかわからなくなって情報を見落とすことがあります。)

組織ですから、担当者が交代することはしばしば起こります。重要なのは、そうなっても問題なく更新が続くようなシステムを整えることです。私は内部の事情は知りませんが、まだまだ個々の担当者の熱意に依存する部分が大きいように見えます。まず基盤を整えなければ上積みは見込めないと私は思います。

……ということを私としては前提として、下記の記事は非常に読み応えがあります。

担当者の方々はがんばっているとして、問題は公式サイトに使う人手を重く見ていないという日本将棋連盟執行部の判断でしょう。支出削減を進める中でそこにも手をつけなければならないという判断で、それは組織全体の構成を見なければ何とも言えませんが、見ている限りでは公式サイトでは最低限のことができればいいという姿勢なのかなと見えてしまいます。この4月も内部ではいろいろと人事異動があったようです。人を減らそうとした結果、仕事のできる人が先に出ていってしまうというありがちなパターンにはまっていなければいいのですけども。