将棋プルーフ・ゲーム
Proof Game とは、ある条件をみたすような手順を求めるような出題形式です。チェス・プロブレムでよくあるのは、ある局面と手数が示されて、初形からその手数でその局面にせよという形式です(もちろん動きはルール通りで、王手を無視してはいけません)。これは将棋では創作が大変なのですが、日本チェス・プロブレム協会発行のProblem Paradiseで橋本哲氏の次のような作品が出題されていました。(Issue 25の受賞稿を見ているのですが、出題が第何号かは確認していません。)
「実戦初形から20手指したら次の局面になりました。どんな手順だったでしょうか?」
(橋本哲氏作、将棋 Proof Game 20手)
この作品に関して、伊藤正氏は次のように書いています。
まだ歴史がない「将棋 proof game」だが、幸か不幸か本作が誕生してしまった以上、今後はこの作品の到達レベルが作家や解答者にとって基準となるだろう。
みんなついていけるのかな?
この記述から3年半して出てきた「会話型将棋プルーフゲーム」は一つのブレイクスルーになったように思われます。リンク先にいろいろ紹介されていますので、解いてみると面白いと思います。