doublecrownさんの「将棋本オールタイムベストテン」

ご無沙汰しております。一応、勝手に将棋アンテナのメンテナンスを続けているということと、昨年末にもずいろ 風変わりな将棋の部屋の更新をしたことを告知しておきます。

doublecrownさんのこの企画はとても面白いと思いました。そんなに読んでいないよという方も参加して下されば、いろんな切り口のリストができるのではないかと楽しみです。私のベストテンは検討中ですが、取り急ぎお知らせということで書いてみました。

「勝手に将棋アンテナ」をRSS取得に切り替え

「勝手に将棋トピックス」が更新休止状態となっている現状ですけれども、5月23日に「勝手に将棋アンテナ」の今後の運用についてでお知らせしたとおり、アンテナ取得対象をRSSへ切り替える作業を行いました。対象としたのはいわゆる「ブログ」のページが中心です。作業は完全には終了していないのですが、残りは後日になります。

今回の作業に伴い、更新されていないページを含めて大量に更新されたように見える状態になりました。これ以降に実際に更新が行われれば、通常の状態に復帰していくはずです。

時間がとれないために、ブログのデザイン変更が原因で更新をうまく取得できなくなったときの対応が遅れていましたが、これによって影響を最小限にとどめることができるようになったと思います。ただしこれでも、ブログそのものの移転などには対応できませんので、以前に比べてご覧になる方に不便をおかけするであろうことは変わりません。

またこれに加えて、いくつかのページの入れ替えを行いました。これについても後日再び見直すつもりです。

「勝手に将棋アンテナ」の今後の運用について

勝手に将棋アンテナを多くの方にご利用いただいております。

上記の通り、多忙のため管理が困難になってきていますが、当面存続の予定です。ただし、管理の手間の低減を模索するために、ご覧になる方の利便性がある程度損なわれる可能性があることをお知らせしておきます。現在、管理に最も手間が掛かるのは取得範囲の変更です。ブログなどでは本文だけを取り出すために範囲指定が必要なのですが、ページの筆者が設定を変更することで本文とサイドバーの順序が入れ替わったりすると、範囲指定を見直さなければなりません。この作業を月に数回は行わないと、更新が検知されなくなったり、本文が更新されなくても更新されたように見えてしまったりします。(特に、gooブログがこうなる確率が高い気がします。)

それを避けるために、RSSで登録するようにしたいと思います。設定変更は徐々に進めていくつもりです。RSSで登録できないページは、取得範囲の変更は経験的にはまれにしか必要にならないのですが、実際にそうなった場合には長期間にわたってそのページをアンテナで見る意味がなくなる可能性があります。

ただ、RSSで登録するのであればRSSリーダーを利用すればいいわけで、アンテナとしての意味はあまりなくなります。RSSが提供されているページを中心にご覧になりたい方は下記のページをおすすめします。

また、ご自身でRSSリーダーを利用されることも検討されてはいかがでしょうか。インターネットをよく利用する層ではだいぶ普及してきていますが、このページをご覧になる方で利用している割合はかなり低いと私は推定しています。

RSSリーダーには、自分のパソコンで使用するものと、オンラインで使用するものとがあります。前者はInternet Explorer 7 に搭載されたことで、今後利用に弾みがつくかもしれません。後者はここ数年でどのポータルサービスでも見られるようになりました。選択肢はいろいろありますが、私がよく聞くのは次の3つくらいです。活用法は検索すればいろいろ見つかると思います。

4周年を迎えて

1カ月間更新できないでいる間にこのページは4周年を迎えました。それもひとえにご覧いただいている全ての方々のおかげであり、この機会に改めて感謝の意を申し上げます。どうもありがとうございました。

このページがこんなに続くとは思っていませんでした。更新をいつ止めようかと真剣に考え始めたのは2005年のはじめあたりだったと思いますが、瀬川晶司氏のプロ編入を追いかけるために更新を続け、プロ編入制度の確立を見る2006年5月の棋士総会までは止めずにおこうと決めました。そうしたら2006年4月に名人戦問題が起きてそれが終わるまでは続けようかということになり、さらに2006年11月に女流棋士独立の話が出て今に至るわけです。

その間、私の個人的な面での忙しさはどんどん増してきていました。そのためどこかで限界が来ることはわかっていたのですが、それが今の時期になったという感じです。これまでは忙しくても将棋に関する話題を追いかけて蓄積しておく作業は定期的に行ってきたのですが、5月に入ってからはそれも回らなくなったため意識して将棋の話題に触れないようにしていました。そのため、本日の更新も不足している部分があるかと思います。特に女流棋士関連は不十分ですが、独立・残留が色分けされたところまでは何とか追いついていると思います。

そのような状況はまだまだ続くことになりそうですので、このページの更新は基本的に休止となります。楽しみにして下さっているというコメントやメールは特に励みになってきたのですが、申し訳ありません。これまで本当にありがとうございました。

書きたいと思って、あるいは今後書きますと書いて、結局書いていないことがいろいろ残っています。それはまた不定期に書いていければと思っています。いつになるかはわかりませんが、その際はまたご覧いただければと思います。それから、フェアリー詰将棋の解答・創作は続けていくつもりです(現状でもかなりペースが落ちてしまっていますが)。

メール・コメントは週に一度は見るつもりでいますが、お返事は相当遅れるかもしれません。また、コメント欄が長期間管理できない場合は、「凍結」もしくは「はてなユーザーのみ書き込み可」という制限を設ける可能性があります。

「五十音順将棋棋士一覧」の更新を続けてきましたが、これはKANSAI-SHOGI.COMの改変や女流棋士独立への対応が必要ですので、8月あたりに一度更新をしてそこで更新停止にしようと考えています。代替には次のページをおすすめします。

「勝手に将棋アンテナ」については、別エントリで。

女流棋士独立問題 39名が日本将棋連盟に残留 他

日本経済新聞の記事(4月23日)

日本経済新聞4月23日付夕刊に「勝利女流棋士分裂 連盟から独立のはずが…参加は1/4」という見出しの記事が掲載されました。これまでの流れが解説されています。締めくくりの次のような言葉に意見が出ていますが、私も賛成です。

独立組へ厳しい処分を求める声も連盟内にはあるが、混迷が続くとファン離れが加速するだけだ。事態が収まれば、日本棋院関西棋院が併存する囲碁界と同じく女流将棋界も二団体併存となるだろう。二つの団体が棋戦の企画や普及イベントなどで知恵を競い、頭打ち傾向の将棋人気を盛り返す力になる道は残されていないのだろうか。

39名が日本将棋連盟に残留(4月24日)

4月24日に日本将棋連盟理事会の公式発表があり、4月23日現在で日本将棋連盟への残留希望を表明した女流棋士39名の名簿が公開されました。

日本将棋連盟理事会の公式発表文書はいつもと違うトーンが感じられます。こういう米長邦雄の家のような文章は独特なので初めて目にする人は戸惑うかもしれません。(といっても、米長邦雄永世棋聖がどの程度書いたのかはわかりませんが。)

文書中には事情の説明も含まれ、このように形式を整えてちゃんと説明しようという姿勢は好ましいものと言えます。それはぜひ続けていってほしいと思います。

ただし、米長邦雄永世棋聖さわやか日記で姿勢に疑問を感じさせるような記述があったのは残念でした。一つは4月25日(水)17時26分36秒付の次のような文章です。

会見は一分足らずです。

その後に、この2週間の出来事を話しました。これは当日参加した人だけで、この急所の部分のみの5枚の紙は連盟のHPには載せておりません。

つまり、女流棋士独立問題に関しては「急所の部分」が欠落した不完全な文書であると言っているわけです。公開したものの信頼性を落とすような発言をわざわざ行う意味がわかりません。

もう一つは、4月26日(木)17時48分50秒付の「日本将棋連盟のHPの記載は正しく、女流棋士独立につきましては全て決着しました」という記述です。何のために文書を出しているのかという認識に疑問を感じます。

何とために公式文書を出すのかといえば、この場合は日本将棋連盟理事会の立場を一般の人に理解してもらうことです。そのためには記載内容が正しいことは大前提で、その上で、内容の取捨選択が適切か、記述はわかりやすく書かれているかなどが評価の対象となります。

正しさに関して言うと、次の部分に疑問を感じました。

平成18年12月1日に突然女流棋士新法人設立準備委員会が立ち上りました。 会長個人も、理事全員誰もが知らなかったことは事実です。「事前に指導をいただいている」との談話もありますが、少なくとも平成18年4月1日以降8ヶ月間は没交渉でした。

没交渉」というと、独立の話がなかったというよりもかなり強い意味になります。本当に理事会と女流棋士会の間に長期間にわたって関わりがなかったとすれば、コミュニケーション不全を放置していたということになりますが、実際には2006年4月14日の女流棋士会臨時総会に米長邦雄永世棋聖も出席しているので、そういうことはないのだろうと思います。

それから、日本将棋連盟の会計について「ごく短期間で健全財政になると信じています」というのはどうかと思いました。それなりの規模の法人であれば、事業計画に基づいて何年間で黒字化の目標があるというような反論が通常はできるのでしょうけども、これだと「私はそうならないと信じています」と言われたときに反論できなくなってしまいます。これについては、会計書類をネット上で公開して判断してもらう方向性がよいと思われます。

女流棋士個人の感想

ブログを持っている女流棋士がこの件について書いていることがあります。網羅していませんが3つほどリンクしておきます。

私は高橋和女流三段の指摘が重要だと考えます。2006年12月1日の女流棋士会総会での決議文がどのようなものだったのか正確に伝わっていませんが、独立の方針を貫くにしても破棄するにしても、総会の決議を経る必要があったのではないかと推測しています。結局それ以後女流棋士会総会は開催されていないと思いますが、この件に関しては筋が通っていないと考えています。

根底には、女流棋士会って、女流棋士って何なのという問題があるのは確かなのですが……。

将棋世界森下卓九段の手記

将棋世界6月号に「森下理事が見た女流独立問題」と題する3ページの文章が掲載されました。日本将棋連盟理事の森下卓九段の手記です。上で取り上げた公式発表もそうですが、積極的に説明をしようとする姿勢は特に評価したいと思います。

ざっと読んだだけなので手短に感想を書きます。当該期間中に入院していた時期のある森下九段を起用することを疑問視する意見もあるかと思いますが、それでも私は森下九段で良かったと思います。内容個別の賛否はもちろんあるとしても、何を言おうとしているか理解できるという点で森下九段は適任だったと感じました。

ページ数の制約もあって不明なことも残されています。その点についてはこれから徐々に明らかになった来ることを期待したいと思います。

小中学校をプロ棋士が訪問

ほかにも記事は出ていますが、集め切れていないのでこれだけで。

普及協力金のおかげでこのような試みが可能になったわけですが、これによって具体的にどのようにして普及につながるのかを明らかにすることはこれからの課題だと思います。