詰将棋解答選手権の問題が公開に

3月6日に行われた第2回詰将棋解答選手権の問題および解答などが公開されました。宮田敦史五段にどこまで迫れるか挑戦してみるのも一興です。時間のあるときに、私も挑戦するだけしてみたいと思います。

番勝負の千日手規定で「一局完結方式」導入

7日に第1局が行われ羽生善治四冠の先勝でスタートした朝日オープン将棋選手権五番勝負で、今回から千日手規定が一部変更されたそうです。

ところで今期五番勝負から、千日手に関する規定が一部改正された。第1局(本局)の先手は羽生であるが、第1局で千日手が成立し、先後を入れ替えて指し直し局がおこなわれた場合でも、第2局は山崎先手と決まっている。「一局完結方式」と言われる方式である。

……と、駒音掲示板を見ていたら日本将棋連盟のページが更新されていることを知りました。

番勝負で千日手が生じた場合、指し直し局はどうなるのでしょうか。

タイトル戦番勝負、竜王戦挑決・朝日オープンなどの決勝番勝負で千日手が生じた場合、戦後に関しては指し直し局が決着した時に完結します。

たとえば、第1局が挑戦者先手で千日手となった場合、指し直し局は挑戦者が後手となりますが、第2局も挑戦者が後手、第3局は挑戦者が先手となります。そして最終局まで行けば、再度振り駒になります。

本規定は、2005年4月より、全棋戦の番勝負に適用されました。

朝日OP、羽生先勝でせんすさんが書かれていますが、結局何がどうなってこのような結果に落ち着いたのか、情報がほとんど出てこなかったなあというのが素直な感想です。各棋戦ごとの規定をまるごと公開してしまっても良いのではないかと思うのですが。

この千日手規定の問題については、このページで過去に詳報しましたので、下記のエントリーをご覧下さい。

将棋駒の置物で交通安全を祈願

松村さんは九十二歳。日ごろから趣味として自宅の工房で木工などの彫り物をしている。今回は高齢者事故を一件でもなくしたいとの願いを込めて、高さ四十二センチ、横三十五センチの将棋の駒を作った。

樹齢三百年以上あるケヤキの木を使い、かんながけやニス塗りまで約二週間ほどかけた。表面には黒字で王将、裏面には朱色で交通安全と彫られている。

この年齢になっても元気に作業を行えるのは家族の方にとっても頼もしいでしょうね。ちなみに、この方は自動車の運転はしないそうです。やはり飛や角のような足の速い駒よりも、王将のように着実な動きを見せる駒の方が交通安全にふさわしいですね。

連盟理事会内の対立

他も似たりよったりですが、将棋界だけは私の手法は通用しない。相手は姿勢を変えることがない。 金を集めてきた私の意見に対して、一回も持ってきてない人が異論を述べる。

女流棋士のためにどっちを選ぶか決めてくれ。

昨日の理事会は一票差で私の主張は認められませんでした。

大阪からK理事が出張してきました。彼は善人ですが、私の方の味方をしてくれたことは一度もありません。大阪の票がいつも決め手になる。大阪の棋士の皆さん、そういうことです。

日本将棋連盟専務理事でもある米長邦雄永世棋聖さわやか日記4月7日付の記述。具体的なことが何も書かれていないので何の話なのか不明ですが、女流棋士に関連した議題のようです。

これが後になってから何のことだったかわかるならまだしも、現実には永久に謎のままになることが多いので読者としては困るしかありません。

ちなみに、現在の日本将棋連盟役員の構成は以下のページに記載されています。

詰将棋作品の発表場所

看寿賞」は現在の詰将棋界でもっとも権威ある賞です。その特徴の一つは「毎年1月1日から12月31日までに発表されたすべての詰将棋作品を対象とする(新聞・雑誌・単行本等の作品はその発行日付による)。」とあるように、見落とされがちなマイナーなものも含め多くの作品が対象とされていることにあります。(例えば、塚田賞は近代将棋誌に掲載されなければ受賞できません。)

ところが近年のインターネット利用の興隆に伴い、ウェブサイト上で公開された作品が看寿賞の対象となるべきかという議論が起こってきました。何をもって「発表」とするのかが議論の根幹です。

「紙媒体に掲載されてはじめて『発表』となる。したがって、インターネットでしか公開されていない作品は看寿賞選考の対象とならない。」というのが現状における解釈です。看寿賞に関する部分にとどまらず、果たしてそれで良いのかどうか。上記のリンク先ではそのような問題提起がなされています。「ご意見お聞かせ下さい」とのことですので、関心のある方は思うところを書き込んでみてはいかがでしょうか。

私の意見ですが、看寿賞のあり方はとりあえずおくとして、インターネット上で公開された作品を「発表」されていないとするのは、現状では強弁のように思えます。これからはますますインターネットの利用が進むでしょうから、このままでは立ちゆかなくなるでしょう。これはどうあるべきだという問題以前に、そうなっているのが現状だという認識です。

賞に関する話に戻ると、インターネット上の作品も対象とした場合に「記録性」の問題が懸念されているようですが、私はそれよりも作者が誰なのかはっきりしなくなることを心配します。そういったことも含めて、TETSUさんの提案は様々な問題を同時に払拭してくれるのではないかと思います。

  • 候補の推薦受付時に、ネット上の作品を含め推薦してもらう
  • 候補作を詰パラ、ネット(全詰連か詰パラHP)の両方に掲載する

ネット配信の新たな動き

楽天のコンテンツ配信サイト「楽天ダウンロード」で4月13日から、サラリーマン金太郎の続編が公開される。作者の本宮さんが楽天と直接契約し、出版社を介さずに配信する完全オリジナル作品。紙のコミックを優先しがちな出版社を“中抜き”した格好だ。

最近、IT関連の会社を主催社とする棋戦ができたらいいなあというような話が出たりしていましたが、実現するとしたらこのような文脈になってくるのでしょう。

ココログで任意のファイルがアップロード可能に

ココログで、画像ファイルだけでなく任意のファイルをアップロードして利用することが可能になったそうです。そうなると、もはや普通の「レンタルスペース」みたいなのと変わりませんね。いろいろなブログサービスが登場しているので、競争も激しさを増しているようです。

その反面、セキュリティ的な不安も感じますが、どうなんでしょうね。

アンテナ登録ページ紹介 (10)

当初予定していたページ紹介はこれにて終了。今後いくつかのページを入れ替え、その作業が進んで一段落したら改めて紹介を行う心積もりです。

よみなおの独り言竜王戦倶楽部

竜王戦を主催する読売新聞の記者であるよみなお氏の日記。将棋界の内幕など、他にない独自の情報がここでわかることも少なくありません。最近は更新頻度がやや落ち気味ながら、着実に続いていくものと期待しています。

産経将棋WebSankei Web

産経新聞の将棋を扱うページ。主催の棋聖戦をはじめ、様々な記事が掲載されます。ここに出てくる記事は主なものだけで、細かい情報は下のページとなっています。

産経将棋web・棋王戦Sankei Web

産経将棋Web内で日々の細かな情報が掲載されるページ。数行で終わる記事がほとんどです。

NO PAIN NO GAIN: 誤植ですよね?で先に指摘されてしまったのですが、やはりこれはわざとやっているわけではないんでしょうねえ。あちらが修正されたらこちらも修正する方向で。

shogi programming journal

将棋ソフトのGPS将棋を開発している金子氏のウェブログ。将棋ソフトの開発に関する雑記や、やや専門的な知見などが書かれています。

更新頻度は高くありませんが、内容が濃いです。これから注目される分野ではないでしょうか。

将棋を世界に広める会 新着情報将棋を世界に広める会(ISPS)

あまり知られていませんが、将棋を世界に普及することは日本将棋連盟の掲げる目的の一つです。しかし、実態としてはこのような非営利団体に頼る部分が大きくなっています。

サイトの性格上更新頻度は高くならないのですが、将棋界の動きを見る上で重要なページという認識でアンテナに加えています。

ペコ姫のメッセージ☆

このページは2005年3月31日をもって閉鎖となりました。

将棋タウン

紹介するまでもなく言わずと知れた存在ですね。個人運営では最大の将棋サイト。何でもあります。

Problem Paradise

チェスプロブレムを扱う雑誌「プロブレム・パラダイス」の編集長を務める若島正氏のページ。世間的には京大教授とか文筆家という観点でのファンの方が多数かもしれませんが、このページをご覧になる方なら詰将棋作家としての顔をよくご存じでしょう。

日記や各方面で発表した原稿などは、将棋と直接関係することはそれほど多くはありませんが、文章そのものの質が高いので問題なしです。

高橋和ブログ

2005年2月に突然の引退を表明した高橋和女流二段のウェブログ。日常の雑記が中心です。立て続けに更新されたり間があいたりと、更新頻度にむらがあります。

渡辺明ブログ

若手の旗手として名高い渡辺明竜王ウェブログ。活躍の場が増えても筆致は変わることなく、飄々と書き続けています。もはや、将棋界で最も有名なブログと言って良いでしょう。

2005年2月に若手棋士の日記から移転しました。