実戦に即応できる詰将棋(続)

昨日4月22日の続き。

昨日の質問は、詰将棋問題集を丸一冊記憶して実戦での詰まし方のパターンを身につけたいという趣旨でした。しかし、昨晩落ち着いて考え直してみたのですが、詰将棋問題集はそのような用途に役立つように作られていないのではないかと思いました。詰将棋作家はありがちな筋で詰将棋を作ることを通常は忌避します。そのような考え方はプロ棋士の作る実戦のための詰め将棋にも基本的に継承されています。どちらかというと、脳内将棋盤*1の駒をスムーズに動かせるようになるという方が、詰将棋を解く効能としては大きいように思います。もちろんこれはこれで重要なことですので、詰将棋が棋力向上に役立つのは間違いありません。

それでは、実戦で生じる詰まし方のパターンを身につけるにはどうしたらいいのでしょうか。私が以前やっていた一つの方法は、自分の実戦(もしくは観戦した実戦)のあとで「何となく詰んだけど、本当に詰んでいたのか」とか「怖くて指せなかったけど、手抜きでも詰まなかったのではないか」といったことを検討するというやり方です。私の場合ある程度考えたらソフトに答えを聞いていましたが、それもまた良しという気持ちで。

他にもいろいろありそうですね。

*1:私がこの言葉を初めて見たのは脳内将棋盤はありますか?でした。